ミステリ雑文

「ミステリとの出会い」・中学国内編~『本楽大学ミステリ学部』第1回レポート、その3~

(2007.1.23 ブログ再録) さてさて、『ミステリとの出会い』中学生編でございます。 小学生編はこちら。 ~中学生・国内編~ 中学生になると行動範囲も広がります。 僕の場合、地元の中学ではなく広島市内の私立校に通ったので、その通学途中にいろいろな古…

「ミステリとの出会い」~『本楽大学ミステリ学部』第1回レポート、その2~

(2007.1.16 ブログ再録) 皆様が続々と「本楽大学ミステリ学部」第1回レポートを提出していらっしゃいます。 なかには複数提出なさる優等生もいらっしゃり、こちらは落第しないかと戦々恐々。読書記事も『邪魅の雫』読書中ということで、なかなか更新できず…

「初めてのミステリは何がいい?」~『本楽大学ミステリ学部』第1回レポート~

(2007.1.12 ブログ再録) しろねこ・・・もとい、マダムホワイトさんによる『本楽大学ミステリ学部』がついに開校した。(→詳しくはこちら) そもそもマダム・ホワイトさんは校長と呼ぶべきなのか、学長と呼ぶべきなのかそこがすでにミステリ・・・。 いやそ…

『僕の好きな横溝正史』BEST10(後半)

は~い、「僕の好きな横溝正史」BEST10、いよいよBEST5の紹介です。 前半はこちら 前半の最後にみなさん上位を推理してみてください、といいましたらたくさん(?)の推理を寄せていただきました。 iizuka師匠はアレとアレ、それからアレとアレ、…

『僕の好きな横溝正史』BEST10(前半)

(2006.9.28 ブログ再録) 最近はいろいろと記事を書いているので月間ベスト以外は滞りがちなこの書庫。 ということで久しぶりに更新して見ます。 テーマは「僕の好きな横溝正史BEST10」。 横溝正史といえば、江戸川乱歩と並んで推理小説の源流ともいう…

森博嗣『S&Mシリーズ』個人的ベスト10

とりあえず、森博嗣さんのS&Mシリーズなんとかすべて記事にし終わりました。 「すべてがFになる」の記事からえらく間が空いてしまいましたが、 yahoo以外の数少ないミステリブログ仲間まじょさんの「森博嗣ブログジャック計画」に強制参加(?)させられ…

宇山日出臣氏を偲ぶ

今月8月3日、元講談社編集者であり「新本格」生みの親ともいえる宇山日出臣氏(本名:秀雄)が亡くなった。 62歳という若さである。『ミステリーランド』シリーズの創刊を最後に講談社を定年退職され、フリーの立場となった氏のこれからの活躍が期待され…

『僕の好きな吉敷竹史』 BEST 5

今回の「My Best」は御手洗潔ベスト5に続き、吉敷竹史BEST5です。僕個人としては、御手洗シリーズよりこちらのシリーズの作品の方が好きなものが多いな~という事に最近気付きました。中には、「ら抜き言葉殺人事件」のような、小説でやる必要あ…

『僕の好きな御手洗潔』BEST 5

最近いろんな方がブログで島田作品の感想を書かれているのを見て、ふと自分がどれくらい読んでるのかな~と思って、索引を検索してみました。そうしたら全部ちゃんと読んでました。初めて読んだのが『暗闇坂の人喰いの木』、そこから『占星術殺人事件』を皮…

目撃情報の信憑性

さてさて、推理小説のほとんどには殺人が登場しますよね。殺人が起こるということは発見者がいます。警察小説なんかだと、そこに犯人の目撃情報とがあるわけで、その風貌とかが語られます。例えば、中肉中背、20代後半、黒のジャンバーにジーンズなどなど…

『僕の苦手な名探偵』BEST5

ミステリといえば、やっぱり名探偵の存在がかなり重要なポイントです。どんなに面白い作品でも、名探偵に魅力がなかったらその面白さも半減しかねません。で、今回は僕の苦手な名探偵BEST5です。ポイントは「嫌い」じゃない、というとこですよ~♪ 第5…

トリックのパクリについての私見

今回は自分の記事である『占星術殺人事件』について、パクリについての質問があったので、僕なりの回答です。 内容はというと、僕が某漫画でこの作品のトリックが流用した事について批判的な記事を書いた所、下記の質問を頂きました。 「某バカミスでのパク…

ミステリの映像化を振り返る(第2回 高村女王様&宮部みゆき王女様)

今回は、王女宮部みゆきと女王高村薫の映像化作品を振り返ります。 ちなみにそれぞれの冠名は、昔『このミステリーがすごい!!』の中の挿絵で使われていたんですが、いいあてて妙だと思います(笑) まずは、女王高村薫から。 その前にいきなりですが、個人…

ミステリの映像化を振り返る(第1回 金田一耕助)

ミステリーと映像というのは、切ってもきれない縁のような気がします。 遠い昔(?)から、ミステリの映像化というのは頻繁に行われてますよね。最近だとTVでは、内田康夫さんの浅見シリーズなんかもよく見かけます。 そんなミステリーの映像化を作家さん…

島田御大、文学賞設立!?

福山市は、地元出身のミステリー作家、島田荘司さん(58)=米国ロサンゼルス市在住=を選考委員に迎え、推理小説の新人賞を創設する。 地方自治体が、長編の推理小説を公募するのは全国初。 優れた書き手を発掘し、文化の発信拠点として福山も全国に売り込む…

『本格ミステリー・ワールド 2007 』 監修:島田荘司

http://img.7andy.jp/bks/images/i6/31846376.JPG 現在ミステリ本の売り上げに大きく貢献していると思われる年末恒例のランキング本。 それらに対し、義憤とアンチテーゼを引っさげ御大島田荘司が立ち上がった(笑)。 冒頭の島田氏による挨拶文がふるってい…

『本格ミステリベスト10 2007』(原書房)を読んで<前編>

いまや本格好きにとって、年末ベスト10は師走の楽しみの一つではないでしょうか。 その先陣を切って原書房より、『本格ミステリベスト10 2007』が発売されました。 さて今年のランキングはというと 1位 『乱鴉の島』 有栖川有栖 2位 『顔のない敵…

横溝正史の生原稿5千枚発掘!!未発表短編も!!

<横溝正史>東京都内の旧宅で草稿など5千枚 未発表短編も 「犬神家の一族」「獄門島」などで知られるミステリー作家、横溝正史(1902~81年)の草稿など約5000枚が、東京都世田谷区の横溝の旧宅から見つかった。未発表とみられる短編「霧の夜の…

宇山日出臣氏を偲ぶ

今月8月3日、元講談社編集者であり「新本格」生みの親ともいえる宇山日出臣氏(本名:秀雄)が亡くなった。 62歳という若さである。『ミステリーランド』シリーズの創刊を最後に講談社を定年退職され、フリーの立場となった氏のこれからの活躍が期待され…

第59回日本推理作家協会賞

第59回日本推理作家協会賞の受賞作品が発表されました。 【長編および連作短編集部門】恩田陸さん「ユージニア」(角川書店) http://images-jp.amazon.com/images/P/404873573X.09._OU09_PE0_SCMZZZZZZZ_.jpg 【短編部門】平山夢明さん「独白するユニバー…

目撃情報の信憑性

さてさて、推理小説のほとんどには殺人が登場しますよね。殺人が起こるということは発見者がいます。 警察小説なんかだと、そこに犯人の目撃情報とがあるわけで、その風貌とかが語られます。 例えば、中肉中背、20代後半、黒のジャンバーにジーンズなどな…

『白夜行』ドラマ化

先日のイチローVS古畑のニュースにも驚きましたが、ある意味このニュースにはもっと驚きましたね。 来年の1月からTBSで連続ドラマ化という事ですが、あの原作の内容がお茶の間の雰囲気にあうのかづか、ちょっと怖いです。テレビサイズに物語が矮小化さ…

トリックのパクリについての私見

今回は『和製推理小説』の書庫の記事である『占星術殺人事件』について、パクリについての質問があったので、僕なりの回答です。 内容はというと、僕が某漫画でこの作品のトリックが流用した事について批判的な記事を書いた所、下記の質問を頂きました。 「…

ミステリの映像化を振り返る(第2回 高村女王様&宮部みゆき王女様)

今回は、王女宮部みゆきと女王高村薫の映像化作品を振り返ります。 ちなみにそれぞれの冠名は、昔『このミステリーがすごい!!』の中の挿絵で使われていたんですが、いいあてて妙だと思います(笑) まずは、女王高村薫から。 その前にいきなりですが、個人…

ミステリの映像化を振り返る(第1回 金田一耕助)

ミステリーと映像というのは、切ってもきれない縁のような気がします。 遠い昔(?)から、ミステリの映像化というのは頻繁に行われてますよね。 最近だとTVでは、内田康夫さんの浅見シリーズなんかもよく見かけます。 そんなミステリーの映像化を作家さん…