2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『街の灯』(☆4.4)

http://img.7andy.jp/bks/images/i6/31084516.JPG 昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市…

『首無の如き祟るもの』(☆5.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i4/31882774.JPG 奥多摩に代々続く秘守家の「婚舎の集い」。二十三歳になった当主の長男・長寿郎が、三人の花嫁候補のなかからひとりを選ぶ儀式である。 その儀式の最中、候補のひとりが首無し死体で発見された。犯人は現場…

『獄門島』(☆5.0)

http://www5d.biglobe.ne.jp/~mixed_up/gokumontouA.jpg 終戦から1年経った昭和21年9月下旬。金田一耕助は、引き揚げ船内で死んだ戦友・鬼頭千万太(きとう ちまた)より託された遺書を届けるために瀬戸内海に浮かぶ彼の故郷・獄門島へと向かった。そこは封…

『金田一耕助の新たな挑戦』(☆3.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i5/28313785.jpg ぼさぼさの髪、よれよれの袴、人なつこい笑顔が印象的な、色白で内気な好青年…。 横溝正史が生んだ日本を代表する名探偵『金田一耕助』が歴代の横溝賞作家たちの手によってよみがえる―。 戦後の混乱時に起こ…

『町長選挙』(☆3.9)

http://img.7andy.jp/bks/images/i1/31696651.JPG 札束が乱れ飛ぶ町長選挙は、離島のお祭り。伊良部さえ引く大騒ぎの結末はナント!?(町長選挙)表題作のほか、ナベツネらしき大新聞会長の「暗闇恐怖症」ホリエモンらしきIT長者の「ひらがなアルツハイマ…

『刀語 第4話』(☆4.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i7/31867197.JPG "日本最強"の堕剣士・錆白兵から叩きつけられた挑戦状。無刀の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、薄刀『針』を所有する錆から、その刀と、日本最強の称号を奪い取ることはできるのか―?伝説の刀鍛冶・四季崎記…

『悪魔の降誕祭』(☆3.8)

http://www5d.biglobe.ne.jp/~mixed_up/koutansai.jpg 師走も押した12月20日。金田一事務所に「小山順子」と名乗る女性から、周囲で殺人事件が起きそうだとの電話が入る。だが等々力警部との先約があった金田一はどこか胸騒ぎを覚えつつも留守宅に順子を…

『文学賞メッタ斬り!2007年度版』(☆3.5)

http://img.7andy.jp/bks/images/i9/31888419.JPG 「文学賞メッタ斬り!シリーズ」第3弾。スペシャルゲストに作家中原昌也を迎えた爆笑座談会や、メッタ式文学賞授賞の傾向と対策など、盛りだくさんの内容で、本読み必読です。 公募新人賞とそれ以外の文学賞…

『ガール』(☆4.3)

http://img.7andy.jp/bks/images/i4/31652554.JPG きっとみんな焦ってるし、人生の半分はブルーだよ。既婚でも、独身でも、子供がいてもいなくても…。 さ、いっちょ真面目に働きますか! キュートで強い、肚の据わったキャリアガールたちのお話を5つ、ご覧…

『六とん3』(☆4.0) 著者:蘇部健一

http://img.7andy.jp/bks/images/i0/31886310.JPG そ、そんな……(絶句) 「六とん」は今、トホミスの頂点を極めた!(注・トホミス=トホホなミステリのこと)――作家・松原秀行 このユーモアと不条理、右に出る者ナシ! バカミスから心暖まるファンタジーま…

『不死蝶』(☆3.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i4/19783754.jpg 長野県下の湖畔の町、射水で両大関といわれる名家の玉造家と矢部家とは先祖代々に亘る仇敵の間柄であった。 その射水に向かう列車の中にはかの名探偵・金田一耕助が、お釜帽から蓬髪をはみださせたいつに変…

『黒猫亭事件』(☆3.4)

http://img.7andy.jp/bks/images/i3/19890533.JPG 『獄門島』連載中の作家・Y氏のところに、金田一耕助から同作の感想と同時に「ある事件」の記録が届く。それは以下のようなものだった。 いまだ終戦の混乱が続く昭和22年。東京近郊のG町銀座と呼ばれる…

『車井戸はなぜ軋む』(☆3.6)

http://img.7andy.jp/bks/images/i3/19890533.JPG 旧幕時代にK村の名主だった本位田家は、同格だった小野・秋月の両家が没落するのを尻目に、昭和期以降も隆盛していった。 やがて秋月家の男子だが、実は本位田の血を引く伍一が、本位田家の嫡男・大助と二…

『本陣殺人事件』(☆4.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i3/19890533.JPG 一柳家の当主賢蔵の婚礼を終えた深夜、人々は悲鳴と琴の音を聞いた。新床に血まみれの新郎新婦。枕元には、家宝の名琴「おしどり」が…。 密室トリックに挑み第一回探偵作家クラブ賞受賞。 yahoo紹介 たしか…

『コミックス同好会』への挑戦状、あるいは入会届?~その3~

★コミックス同好会ニュース5月号予告、緊急アンケート特集号★ 九人の部員にアンケートを実施中。部員以外でも希望者はどうぞ。 ⇒Q1.萩尾望都or美内すずえ Q2.高橋留美子or鳥山明 Q3.川原泉or吉田秋生 Q4.浦沢直樹or細野不二彦 Q5.二ノ宮知子…

『探偵小説と二〇世紀精神~ ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?~』(☆3.0) 著者:笠井潔

http://img.7andy.jp/bks/images/i7/31625507.JPG ダイイングメッセージ、クローズドサークル、犯人特定の論理、読者への挑戦―。第1部では探偵小説を語る上で不可避の論点に、エラリー・クイーン初期の傑作『ギリシア棺の謎』『シャム双子の謎』などを引きな…

『吾輩はシャーロック・ホームズである』(☆3.9)

http://img.7andy.jp/bks/images/i9/31622619.JPG 一九〇二年「夏目狂セリ」という発信人不明の電報が打たれた――。 自分はシャーロック・ホームズだと思いこんだ夏目漱石に下宿先の女主人がワトソン博士に相談に行くことから、漱石は、事件にぶつかりワトソ…

『川に死体のある風景』(☆3.8)

http://img.7andy.jp/bks/images/i8/31718038.JPG 六つの川面に浮かぶ死体、描かれる風景。 実力派作家6名が「川と死体」を題材に競い合う!美しく、トリッキーなミステリ・アンソロジー。 amazon紹介 奥付を見ると刊行されたのがちょうど一年前。 その存在…

『小生物語』(☆4.2)

http://img.7andy.jp/bks/images/i5/31409155.JPG ホームページ連載中から、そのあまりの面白さで、多数の熱狂と興奮を喚んだ伝説の日記が一冊に! 小生≒乙一が綴る、虚構と現実と夢とギャグが入り乱れた、前代未聞の奇書。ついに刊行! amazon紹介 氏がHP&…

『1000の小説とバックベアード』

http://img.7andy.jp/bks/images/i8/31867108.JPG 僕は「片説家」。 「小説家」と違って、純粋に「特定の個人に向けて物語を書く」仕事だ。そこにあるのは、創作とはいえないリクエストとマーケティングだけ。 いや、正確には「片説家」だった。 四年間この…

『刀語 第3話』(☆3.7)

http://img.7andy.jp/bks/images/i8/31851948.JPG 無刀の剣士・鑢七花と野心を秘めた奇策士・とがめは、出雲の国は三途神社へ辿り着く!伝説の刀鍛冶・四季崎記紀が完成させた"刀"は十二本―残るは十本!" 千本で一本"なる千刀・鍛(つるぎ)の秘密とは!? 刀語、…

「今月のマイBEST(2007年3月分)」

大忙しの2007年4月のベストです~。 まずは今月読んだ本を。 4月 ●『パルテノン アクロポリスを巡る三つの物語』(☆4.0) ●『酸素は鏡に映らない』 (☆1.8) ●『聖フランシスコ・ザビエルの首』(☆2.8) ●『天帝のはしたなき果実』(☆1+3…