ミステリの映像化を振り返る(第2回 高村女王様&宮部みゆき王女様)

 今回は、王女宮部みゆきと女王高村薫の映像化作品を振り返ります。
 ちなみにそれぞれの冠名は、昔『このミステリーがすごい!!』の中の挿絵で使われていたんですが、いいあてて妙だと思います(笑)

 まずは、女王高村薫から。
 その前にいきなりですが、個人的にこの人の作品、あまり好きじゃありませんのであしからず(笑)。

 一番に思い出されるのが、崔洋一監督のマークスの山でしょうか。原作も相当熱い小説でしたが、映画は別の意味でブチキレてました。
名取裕子さんのヌード問題もありましたが、まず精神病院の描写が半端ありませんでした。
 こんな看守が患者のカマ掘る病院なんてあるんですか???それに登場人物達がどんなに銃弾を受けてもゾンビの様に生きてるのがすごいです。犯人もあれだけの傷を受けながら登山に成功してるし。
まさに別物のバイオレンス映画でした。

 この映画の主役合田刑事が登場するレディ・ジョーカーなんかは、最近の作品なのでご存知の方も多いと思います。合田刑事を“21世紀の石原裕次郎”徳重さんが演じてますが印象残りません。むしろ吉川晃司の好演の方が印象に残る、地味な作品でした。

 で、すいません。これだけしか見てません。確か『照柿』もドラマ化されてみたような気もするのですが、ここで書けるほど印象に残ってません。他にも情報ごさいましたら是非教えて下さい。

 続きまして、宮部みゆきさんです。
 高村さんとは逆で、僕はこの人大好きです♪

記憶に残っているの宮部作品の映像所見は2時間ドラマかなにかで見た『魔術がささやく』です。
オカルトチックな要素も含んだこの作品、細かい所は一切覚えてませんが、ドキドキしながら見た記憶が。この作品のおかげで宮部さんを読み始めました。

 続きましては、多分90年代終わり(?)くらいに映像化された『レベル7』 。すいません、これも細かいところ覚えてません。でも、配役にすげえ違和感感じたような。浅野ゆう子さんが出てたような・・・。

 で、あまり記憶に残ってない(笑)第3弾は、火車。でも、これはうまく作ってた記憶がごさいます。こんなんばっかですいません。

 次は中篇クラスの長さだった『R.P.G』です。これは作品の要素をそのまま映像化して、見てて結構異色のドラマだったです。でも、配役が絶妙でした。

 で、未見の作品で見たかったのが 『蒲生邸事件』。BSドラマでやってて、地上波再放送を楽しみにしてたのですが、主演がいしだ壱成だったせいか(笑)、未だ放送してないと思います。見た人の評判がよかったので、ぜひメディア化してほしいところです。勉強不足なのですが、時代物は映像化されてるのでしょうか?

 で、ここからは映画を。

 まず触れなきゃいけないのが、森田芳光監督の模倣犯
 これは酷かったですね。原作のいいところをすべてそぎ落として、たんなるヘンテコ映画になってましたね。中居君のスマイルは悪くないとは思うのですが、最後の首チョンパが・・・
 映画化の際に是非監督は森田さんと宮部さんも希望されてたらしい(『黒い家』や『刑法第39条』はよかったですからね)のですが、公開後はノーコメント。悲しすぎます。

 続いては、金子修介監督のクロスファイア。主演は今をときめく矢田ちゃんですね。
 うーん、やっぱり本作の前の短編も含めて映像化しないと、主人公の感情に少しついていけないかもしれません。それでも、矢田ちゃんの切ない系演技の効果もあってか、それなりの佳作には仕上がってたと思います。

 で、一押しの大林宣彦監督『理由』です。
宮部さんのお墨付きでもあります。

いやあ、駆け足で振り返りましたが、結構見てませんな(笑)。
この企画先行き不安になってきました。まあ、誰も楽しみにしてないかもしれませんが(笑)。