2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『死神刑事』(☆4.0) 著者:大倉崇裕

一年前に起きた『星乃洋太郎殺害事件』で、逮捕された容疑者に無罪判決が下された。時を同じくして、当事捜査に加わっていた大塚東警察署刑事課・大邊誠のもとに一人の男が現れる。男の名は、儀藤堅忍。警視庁内にある謎の部署でひとり、無罪確定と同時に事…

『時限感染 殺戮のマトリョーシカ』(☆4.0) 著者:岩木一麻

ヘルペスウイルスの研究者が首なし死体となって発見された。現場には寒天状の謎の物質と、バイオテロを予告する犯行声明が残されていた。猟奇事件にいきり立つ捜査陣であったが、彼らを嘲笑うように、犯人からの声明文はテレビ局にも届けられる。 社会が生物…

『○○○○○○○○殺人事件』(☆4.0) 著者:早坂吝

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、仮面の男・黒沼が所有する孤島での、夏休み恒例のオフ会へ。赤毛の女子高生が初参加するなか、孤島に着いた翌日、メンバーの二人が失踪、続いて殺人事件が。さらには意図不明の密室が連続し……。果たして犯人は? そしてこ…

『などらきの首』(☆4.0) 著者:澤村伊智

「などらきさんに首取られんぞ」祖父母の住む地域に伝わる“などらき”という化け物。刎ね落とされたその首は洞窟の底に封印され、胴体は首を求めて未だに彷徨っているという。しかし不可能な状況で、首は忽然と消えた。僕は高校の同級生の野崎とともに首消失…

『二千回の殺人』(☆3.4) 著者:石持浅海

不可抗力の事故で最愛の恋人を失った篠崎百代。彼女は復讐の為に、汐留のショッピングモールで無差別殺人を決意する。触れただけで死に至る最悪の生物兵器《カビ毒》を使い、殺戮をくりかえす百代。苦しみながら斃れていく者、逃げ惑う者、パニックがパニッ…

『沈黙のパレード』(☆4.2) 著者:東野圭吾

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気…

『アリバイ崩し承ります』(☆2.6) 著者:大山誠一郎

時を戻すことができました。アリバイは、崩れました――。 美谷時計店には、「時計修理承ります」だけでなく「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。 「時計にまつわるご依頼は何でも承る」のだという。 難事件に頭を悩ませる捜査一課の新米刑事は、アリ…