トリックのパクリについての私見

今回は『和製推理小説』の書庫の記事である『占星術殺人事件』について、パクリについての質問があったので、僕なりの回答です。

内容はというと、僕が某漫画でこの作品のトリックが流用した事について批判的な記事を書いた所、下記の質問を頂きました。

「某バカミスでのパクリは如何お考えですか?私としてはどちらも好きな作品なのですが。」

以下はその質問に対する僕のご返事となりますので、ご了承ください。なお、質問にあるバカミスでのパクリについては、該当する小説を読んでないと思いますので、現段階ではなんともいえません。

とりあえず、パクリに関しての自分の考えは、結構容認派だと思います。
これだけ推理小説があふれていたら、そういう事もあるんだろうし、実際島田さんも自作の長編の中で、過去の名作のトリックをまんま使ってるわけですし。

そんな中での僕の区分けは、パクったならパクったなりの必然性の問題なのです。
トリックがその作品の中できちんと消化されていれば、僕はそんなに問題にしないでもいいんじゃないかと思います。特にこの作品のようにそれなりに知名度のある作品のトリックを流用する場合は、意識しなければならないんじゃないかと思います。

小説の方はわからないのですが、漫画の方ですがストーリーの中であのトリックを流用しなければいけない必然を感じませんでした。それなりに面白い作品だったと思いますので、流用しなくても漫画として成立するはずだと思うのです。
私見ですが、作品の見栄えのために流用されたと感じてしまったのです。

こういった場合は、やはり批判は避けられないのではないでしょうか。どうせ流用するなら、流用先の作品から読んだとしても損はしなかったな、と思わせて欲しいのです。

もし、ご指摘のバカミスについて、面白いと思われたのなら、トリックの流用がその作品の面白さに繋がっている訳で、それに関しては僕個人としては、それならそれでいいんじゃないかと思います。

かなり個人的な意見なので、ご意見等ありましたら是非お聞かせください。