2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『水の迷宮』 著者:石持 浅海

夢を実現に導くために。 事件の謎を解く鍵は、三年前に片山が見た夢。 三年前、不慮の死を遂げた片山の命日に事件は起きた。 首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメール。 そして、展示生物を狙った攻撃が始まった。姿なき犯人の意図は…

『双頭の悪魔』

他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の…

『孤島パズル』

紅一点会員のマリアが提供した"余りに推理研的な"夏休み―旅費稼ぎのバイトに憂き身をやつし、江神部長以下三名、宝捜しパズルに挑むべく赴いた南海の孤島。バカンスに集う男女、わけありの三年前、連絡船の再来は五日後。第一夜は平穏裏に更けるが、折しも嵐…

『数奇にして模型―NUMERICAL MODELS』

模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。…

『Angel Heart』 著者:北条司

台湾の黒社会組織の殺人兵器として養成された少女 グラス・ハート。彼女は自殺を図るが、シティーハンターのパートナー、香の心臓を移植され一命をとりとめる。蘇ったグラス・ハートは組織を抜け出し、香の記憶に導かれるように新宿・の元へ。やがて二人は香…

『月光ゲーム―Yの悲劇’88』

夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々を、予想だにしない事態が待ち構えていた。山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、…

『未明の悪夢』

【第八回鮎川哲也賞受賞作】 一九九五年初頭、突如関西を襲った天変地異。阿鼻地獄のさなかで続発する不可解な事件。犯人の意図は何か? 日常生活にも事欠きながら崩壊した街を駆ける私立探偵有希真一、そして占い師雪御所圭子が手にする真相は? amazon紹介…

『白昼の死角』 著者:高木彬光

妻や愛人の抗議の自殺、やくざの恐喝にも動ぜず天才詐欺師鶴岡七郎は、ついに警察の追及の手から逃げおおせた! 法の盲点と死角を見すえて、現代法支配の限界に挑んだ最高傑作長編推 amazon紹介より 三島由紀夫も扱った「光クラブ」事件を背景にすえた、社会…

『灰の迷宮』

新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに轢ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯と…

『龍臥亭事件』

上巻 御手洗潔が日本を去って一年半、横浜馬車道に住む御手洗の友人で推理作家の石岡のもとに、二宮佳世という若い女性が訪れ、「悪霊祓いに岡山県の山奥に一緒に行ってほしい」と言う。なんとその理由は、大きな樹の根もとに埋められた人間の手首を掘り出す…

『夜は千の鈴を鳴らす』

マンションの一室。女社長と若い秘書が話している。ひょんなことから女社長は秘書を挑発するように「私を完全犯罪で殺害出来れば、土地を譲る」と口にした。そして10日後、女社長は寝台特急「あさかぜ」内で死体となって発見された。死ぬ前に「ナチが見える…

『北の夕鶴2/3の殺人』

その事件は一本の電話から始まった。一課の刑事部屋に詰めていた吉敷の元に、五年前に別れた妻の通子から突然の電話がかかってきたのである。声にはどこか不安な響きがあったが、はっきりしたことは何も話さないまま、今夜《夕鶴》に乗って北へ帰るとだけと…

『1リットルの涙』(第5,6回) フジテレビ系放送中

うーん、切ない・・・ 今回は2話まとめての感想ですが、夏休みも終わり退院をし学校に通い始めるヒロイン。病気前と変わらず接してくれる友人もいれば、歩くのも不自由になった彼女に奇異の視線を送る人もいます。 一方、病気の事を告げられた妹弟も悩みま…

『四〇九号室の患者』

自動車事故で最愛の夫を失った女性である「わたし」が、自らの記憶を求めて綴る日記。次第に明らかになる自らの謎。二転三転の末に、哀しくも恐ろしい結末が待ちうける、著者の原点ともいうべき初期短編 ビーケーワン紹介より 作品そのものは、デビュー前に…

『彼氏彼女の事情』 津田雅美

絵に描いたような優等生『宮沢雪野』。しかし、その彼女の本来の姿は絵に描いたような見栄の権化だった。 彼女の目の前に初めて現れた強力なライバル『有馬総一郎』。 打倒有馬に燃える彼女だったが、致命的なミスをして秘密を知られてしまう。 そして、彼も…

『奇想、天を動かす』

浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。警視庁捜査一課・吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた。壮大な…

『摩天楼の怪人』

最近の御手洗シリーズがあまり好きじゃなかった僕ですが、やっぱり新刊が出ちゃうと買うんですよね~。 今回は久々(?)のハードカバーのような。CGで描かれた摩天楼のカラー絵も挿入されてます。 「ミステリーズ」に連載してたときはまったく読んでなか…

『生首に聞いてみろ』

首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に…

『暗闇坂の人喰いの木』

さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだ?近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか?信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨を…

『頼子のために』

「頼子が死んだ」。17歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺、自らは死を選ぶ──という手記を残していた。手記を読んだ名探偵法月綸太郎が、事件の真相解明にのりだすと、やがて驚愕…

目撃情報の信憑性

さてさて、推理小説のほとんどには殺人が登場しますよね。殺人が起こるということは発見者がいます。 警察小説なんかだと、そこに犯人の目撃情報とがあるわけで、その風貌とかが語られます。 例えば、中肉中背、20代後半、黒のジャンバーにジーンズなどな…

解題『金田一少年の事件簿』(第8回)

『金田一少年の事件簿』といえば、ミステリ漫画至上『名探偵コナン』とならんで、もっとも読まれた作品でしょう。で、それはネタパクリの歴史でもあります!!おかげさまでかなりの確率で犯人を当てることができました。ということ、このミステリ漫画を語る…

エビカツカレー

久々の更新です。 今回は「エビカツカレー」、ご飯600g、辛さ普通で挑戦しました。 以前、「エビにこみカレー」の記事を書きましたが、それと一体どう違うのか、その興味だけで食べたのですが・・・ 全く一緒です!! ただ、エビが衣に包まれてるだけなの…

『死者が飲む水 』

札幌の実業家赤渡雄造のバラバラ死体が2つのトランクに詰められて、自宅に届けられた。鑑識の結果、死因は溺死、殺害場所は銚子と推定された。札幌署牛越刑事が執念の捜査で肉迫した容疑者には、鉄壁のアリバイがある!札幌、東京、銚子、水戸を結ぶ時刻表ト…

『鴇色の仮面―新宿少年探偵団』

人を襲う霧と吸血仮面 常識外れの事件続発! 白い「霧」が人間を襲い(「霧の恐怖」)、妖しい仮面が女たちを死へと誘う……(「鴇色の仮面」)。光と闇が交錯する魔都・新宿に、混迷と恐怖をもたらす人知を超えた怪事件は、現代社会が突き進む破滅への序章な…

『紅天蛾(べにすずめ)―新宿少年探偵団』

新宿駅前に゛空飛ぶメリーゴーラウンド゜が現れた。回転する木馬から舞い降りた少女・紅天蛾(べにすずめ)は7人の忠実な下僕を操り、超常なる力によって破壊と略奪を繰り返す。警察なんて当てにはできない。新宿少年探偵団が無垢なる悪意に闘いを挑む。江戸…

『夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER』

封印された夏の日の記憶! 眩い夏、不可解な誘拐事件、蘇る過去 真実は、偶数章だけで明かされる。 T大学大学院生の簑沢杜萌(みのさわともえ)は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、…

舞台やります♪

はい、半年ぶりに舞台やります。 辞めてから3年近くになりますが、相変わらず全公演に参加し続けてる劇団の最新公演が12月にあります。僕は相変わらずの裏方、演出助手&小道具で参加します。以下詳細~ 劇団かっぱのおやど第9回公演 『泣いた赤おにと泣…

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン

あの戦いから2年。繁栄の極みにあった魔洸都市「ミッドガル」は廃墟と化したが、人々は再建への道を確実に歩んでいた。 だが、「星痕症候群」と呼ばれる謎の病が人々を苛む。治療法もなく、冒された者を次々と死に至らしめるこの病は、希望を取り戻しつつあ…

『白夜行』ドラマ化

先日のイチローVS古畑のニュースにも驚きましたが、ある意味このニュースにはもっと驚きましたね。 来年の1月からTBSで連続ドラマ化という事ですが、あの原作の内容がお茶の間の雰囲気にあうのかづか、ちょっと怖いです。テレビサイズに物語が矮小化さ…