たいりょうのちょっと一息

yahooブログから引っ越し中

ミステリの映像化を振り返る(第1回 金田一耕助)

 ミステリーと映像というのは、切ってもきれない縁のような気がします。
 遠い昔(?)から、ミステリの映像化というのは頻繁に行われてますよね。最近だとTVでは、内田康夫さんの浅見シリーズなんかもよく見かけます。

 そんなミステリーの映像化を作家さん別に振り返ってみようかな。 

 というわけで、最初は王道中の王道金田一耕助BY横溝正史です。
かなりの数が映像化されているので、とりあえず見たことあるのを駆け足で。

 まず誰もが思い浮かべるのは角川映画の一連のシリーズですよね。横溝再評価のきっかけにもなりましたが、『犬神家の一族』『獄門島』『悪魔の手毬歌』『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』の5作品ですか。金田一は、ご存知の通り石坂浩二が演じております。
 このシリーズの特徴は、横溝の世界を限りなく再現しつつ、なおかつ犯人が原作と違う作品がある!!という事ですか(笑)。でも、原作の横溝さんも承知の上で、実際犯人は誰なんだろうと楽しんでおられたようですね。ちなみに一番好きなのは、『悪魔の手毬歌』です。磯川警部に扮した若山富三郎さんの演技が絶品です。
 市川監督は、のちに豊川悦司金田一で『八つ墓村』を作ってますが、続編が作られないところを見ると評判悪かったんでしょうか。確かに金田一古畑任三郎に見えてしょうがなかったですが。

 石坂金田一と人気を二分するのが、古谷一行版の金田一ですね。主にドラマが中心ですが、特に初期の作品の評価は石坂版に匹敵するものがあるようです。僕は『獄門島』と『仮面舞踏会』を連続版で見ましたが、面白かったですね。
 ただ2時間枠で放送されたものに関してはあまりいい印象はありません。ちなみに、古谷金田一角川映画金田一耕助の冒険』にも登場しますが、この映画かなり角川映画を自虐的にパロってて、別の意味で面白いです。

 一番最近だと、TOKIOの長瀬金田一と松岡明智が競演したものがありましたが、これは単なる2時間ドラマに設定を借りただけなので、あまり面白くありませんでした。

 ジャニーズだと、スマップの稲垣君が『犬神家の一族』『八つ墓村』の2本のドラマに主演してます。稲垣金田一の軽さには賛否両論あると思いますが、ドラマ自体は結構ちゃんと作りこんでありますね。特に『八つ墓村』の森美也子を演じた若村麻由美はこの役を演じた人の中では出色の出来だと思います。

 『八つ墓村』といえば、故・野村芳太郎監督が映画化してますが、この時金田一を演じたのが渥美清。格好も普通で、どうしても寅さんにしか見えないのが難点でした。映画としては面白いです。

 そのほか、記憶にあるのはドラマでは、中井貴一で『犬神家の一族』(洋装の金田一が違和感バリバリ!!)、小野寺昭で『仮面舞踏会』(金田一がやっぱり殿下にしか見えません)、映画では西田敏行で『悪魔が来たりて笛を吹く』(太いぞ金田一!!)、鹿賀丈史で『悪霊島』(主題歌が何故かlet it be)が、可も無く不可も無くの記憶があります。ちなみにテレビ東京上川隆也金田一は未だ未見です。
 え、片岡鶴太郎??それは禁句です。記憶にばりばり残ってるのは『悪魔の手毬歌』で峠を下ってくるおりんの歩く速度が異常に早かったって事だけです。

 さいごにお勧めです。ATG映画(低予算映画レーベル。今でいうVシネマに近い)で作られた高林陽一監督の『本陣殺人事件』です。ちなみに金田一中尾彬!!まだまだ痩せてる彼が、GジャンGパンに身を包んだ姿はとても金田一じゃありません(笑)。
 でも、それ以外は、なにげによくできています。もっとも横溝の妖しい世界を表現しているのはこの作品だと思います。ちょっと探すのは難しいかもしれませんが、もし見かけたら即レンタルをお勧めします。

 いやあ、長くなりました。やっぱり根強い人気を持ってるんですね、横溝金田一は。CMで見かけた田辺誠一でどこか金田一作ってくれませんかね~。