三津田信三

『碆霊の如き祀るもの』(☆4.2) 著者:三津田信三

断崖に閉ざされた海辺の村に古くから伝わる、海と山の怪の話。その伝説をたどるように起こる連続殺人事件。シリーズ書き下ろし最新作断崖に閉ざされた海辺の村に古くから伝わる、海の怪と山の怪の話。その伝説をたどるように起こる連続殺人事件。どこかつじ…

『怪談のテープ起こし』(☆4.0)  著者:三津田信三

まずはあらすじ。 恐怖は全て、日常にひそむ。 「自殺する間際に、家族や友人や世間に向けて、カセットテープにメッセージを吹き込む人が、たまにいる。それを集めて原稿に起こせればと、俺は考えている」。 作家になる前の編集者時代、三津田信三は、ライタ…

『黒面の狐』(☆3.7)

まずはあらすじ。 あの真っ暗闇の奥から、 何かが私を凝っと覗いている。 戦後まもない北九州の炭鉱で起きた、不可解な連続怪死事件。 真相を知るのは、ただ黒面の狐のみ……? 戦後まもない混乱期。主人公の物理波矢多(もとろい・はやた)は満洲の建国大学から…

『水魑の如き沈むもの』(☆3.6)

http://ec3.images-amazon.com/images/I/513TyPX69%2BL._SL500_AA240_.jpg まずはあらすじ。 近畿地方のとある農村。村の人々が畏怖し称えてきたのは、源泉である湖の神・水魑様だった。 刀城言耶は祖父江偲とともに水魑様の特殊な儀式を観に 行ったのだが、…

『山魔の如き嗤うもの』(☆4.3)

http://img.7andy.jp/bks/images/i9/32060069.JPG まずはあらすじ。 忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。 「しろじぞうさま、のーぼる」一人目の犠牲者が出た。 「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者―。 村に残る「六地蔵様…

『首無の如き祟るもの』(☆5.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i4/31882774.JPG 奥多摩に代々続く秘守家の「婚舎の集い」。二十三歳になった当主の長男・長寿郎が、三人の花嫁候補のなかからひとりを選ぶ儀式である。 その儀式の最中、候補のひとりが首無し死体で発見された。犯人は現場…

『凶鳥(まがとり)の如き忌むもの』(☆3.7) 著者:三津田信三

http://img.7andy.jp/bks/images/i5/31766535.jpg 怪異譚を求め日本中をたずねる小説家・刀城言耶は瀬戸内にある鳥坏島の秘儀を取材しに行く。島の断崖絶壁の上に造られた拝殿で執り行われる "鳥人の儀"とは何か?儀礼中に消える巫女!大鳥様の奇跡か?はたまた…

『厭魅の如き憑くもの』(☆4.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i4/31669374.JPG 憑き物筋の「黒の家」と「白の家」の対立、「神隠しに遭った」ように消える子供たち、生霊を見て憑かれたと病む少女、厭魅が出たと噂する村人たち、死んだ姉が還って来たと怯える妹、忌み山を侵し恐怖の体験…