2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『黒面の狐』(☆3.7)

まずはあらすじ。 あの真っ暗闇の奥から、 何かが私を凝っと覗いている。 戦後まもない北九州の炭鉱で起きた、不可解な連続怪死事件。 真相を知るのは、ただ黒面の狐のみ……? 戦後まもない混乱期。主人公の物理波矢多(もとろい・はやた)は満洲の建国大学から…

『放課後スプリングトレイン』(☆3.9)  著者:吉野泉

まずはあらすじ。 福岡・天神を舞台に贈る、透明感溢れる青春ミステリ。 四月のある日、福岡市内の高校に通う私は、親友・朝名の年上の彼氏を紹介される。そのとき同席していた大学院生の飛木さんは、私の周りで起こる事件をさらりと解き明かしてみせる不思…

映画『怒り』  監督:李相日

あらすじ ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。窓は締め切られ、蒸し風呂状態の現場には「怒」の文字が残されていた。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。事件から一年後、千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人…

『亜愛一郎の狼狽』(☆4.0)  著者:泡坂妻夫

まずはあらすじ。 人けのない宮前空港で、折からの驟雨にずぶ濡れになって、約二時間も佇んでいる中年男がいた。宮前署の羽田刑事だ。彼はまもなく到着予定の旅客機を待っていた。この機の離陸直前、何者かが爆破を予告したのだ。ふと目を転じた羽田は、写真…

『小説「怒り」と映画「怒り」 - 吉田修一の世界』(☆なし)

attached(1,align) まずはあらすじ。 父・邦彦、母・景子、担任の幼稚園教諭、高校時代の恋人ら、ある時期の山神一也を知る人々が語る、小説「怒り エピソード0 8つの証言」。 山神とは一体、どんな人物だったのか? 残された謎に迫る。 他に、映画『悪人』『…

『ZERO~猟奇犯罪捜査官・藤堂比奈子』(☆2.7)  著者:内藤了

まずはあらすじ。 新人刑事・藤堂比奈子が里帰り中の長野で幼児の部分遺体が発見される。都内でも同様の事件が起き、関連を調べる比奈子ら「猟奇犯罪捜査班」。複数の幼児の遺体がバラバラにされ、動物の死骸とともに遺棄されていることが分かる。一方、以前…

『怒り』(☆4.3)  著者:吉田修一

まずはあらすじ。 若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、27歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。 房総の漁港で暮らす洋平・愛子親子の前に田代が現われ、大手企業に勤めるゲイ…

『君の名は』 監督:新海誠

あらすじ 1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会…