柳広司

『シートン〈探偵〉動物記』(☆3.7)

http://img.7andy.jp/bks/images/i7/31710337.JPG インタビューに訪れた新聞記者の"わたし"にシートン氏が語った驚くべき事件の数々。シートン先生は名探偵だった!「長年野生動物に接していたせいか、つい、細かなことを観察する癖がありましてね。…反射的に…

『トーキョー・プリズン』(☆4.3)

http://img.7andy.jp/bks/images/i3/31689003.JPG 元軍人のフェアフィールドは、巣鴨プリズンの囚人・貴島悟の記憶を取り戻す任務を命じられる。 貴島は捕虜虐殺の容疑で死刑を求刑されているが、その記憶からは戦争中の記憶がすっぽりと抜け落ちているとい…

『吾輩はシャーロック・ホームズである』(☆3.9)

http://img.7andy.jp/bks/images/i9/31622619.JPG 一九〇二年「夏目狂セリ」という発信人不明の電報が打たれた――。 自分はシャーロック・ホームズだと思いこんだ夏目漱石に下宿先の女主人がワトソン博士に相談に行くことから、漱石は、事件にぶつかりワトソ…

『パルテノン アクロポリスを巡る三つの物語』(☆4.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i8/31403408.JPG 紀元前5世紀、アテナイの政治家ペリクレスは、ペルシア戦争で荒廃した聖域(アクロポリス)復興を計画。幼なじみの天才芸術家フェイディアスを総監督に任命し、15年の歳月をかけてアテナイの丘にパルテノン…

『聖フランシスコ・ザビエルの首』(☆2.8)

http://img.7andy.jp/bks/images/i6/31437456.JPG 聖フランシスコ・ザビエルの遺骸は、死後も腐敗することがなかったという。鹿児島で新しく見つかった「ザビエルの首」を取材した修平は、ミイラと視線を交わした瞬間、過去に飛ばされ、ザビエルが遭遇した殺…

『新世界』(☆3.7)

http://img.7andy.jp/bks/images/i5/31162285.JPG 第二次大戦が終わった夜、原爆が生まれた砂漠の町で一人の男が殺され、混沌は始まった。狂気、野望、嫉妬、憐憫…天才物理学者たちが集う神の座は欲望にまみれた狂者の遊技場だったのか。そしてヒロシマ、ナ…

『はじまりの島』(☆4.1)

http://img.7andy.jp/bks/images/i0/30990670.JPG 1835年9月、英国海軍船ビーグル号は本国への帰途ガラパゴス諸島に立ち寄った。真水の調達に向かう船と一時離れ、島に上陸したのは艦長を含む11名。翌日、宣教師の絞殺死体が発見された。犯人は捕鯨船の船長…

『饗宴(シュンポシオン) ソクラテス最後の事件』(☆4.3)

http://img.7andy.jp/bks/images/i1/31819671.JPG ペロポネソス諸国との戦争をきっかけに、アテナイは衰微の暗雲に覆われつつあった。そんななか、奇妙な事件が連続して発生する。若き貴族が衆人環視下で不可解な死を遂げ、アクロポリスではばらばらに引きち…

『贋作『坊ちゃん』殺人事件』(☆4.2) 著者:柳広司

http://img.7andy.jp/bks/images/i8/30879698.JPG 東京に戻った三年後、"おれ(坊っちゃん)"は、山嵐から赤シャツの死を知らされる。真相を求め、再び四国へ向かう二人だが…。 漱石作品に浮かび上がるもう一つの物語。 第12回朝日新人文学賞受賞作。 amazonよ…

『黄金の灰』(☆3.9) 著者:柳広司

http://img.7andy.jp/bks/images/i5/30797675.JPG ハインリッヒ・シュリーマンが伝説の都トロイアの財宝を見つけだしたその瞬間に世界は一変した。不審火とともに消えた黄金、発掘現場では落石に巻き込まれた死、その葬儀中の毒殺。一帯を兵士に囲まれた異常…