エラリー・クイーン

『九尾の猫』

手当たり次第に殺人を犯し、ニューヨーク全市を震撼させた連続絞殺魔<猫>の正体は? <猫>が通りすぎた後に残るものはただ二つ--死体とその首にまきついた絹紐だけだった。おそるべき連続殺人をつなぐ鎖の輪を求めて、エラリイと<猫>に息詰まる頭脳戦…

『盤面の敵』

四角いエリアの四隅に四つの家が配置されているヨーク・スクエア。そこには従兄弟姉妹の男女4人がそれぞれ住んでいた。ある日その内の一人に家の敷地と同じ形をしたカードが送りつけられ、その直後に石のブロックを顔面上に落とされ殺される。そして同様に…

『靴に棲む老婆』(『生者と死者と』改題)

靴作りで巨億の財をなして《靴の家》に住む、老婆と六人の子供たち。 この一家に時代錯誤な決闘騒ぎが勃発、エラリーらの策も虚しく、不可解な殺人劇へと発展する。 ”むかし、ばあさんおったとさ、靴のお家に住んでいた”─マザー・グースの童謡そのままに展開…

『オランダ靴の謎』

オランダ記念病院の手術台にのせられた百万長者の老婦人は、白布をめくると、すでに針金で絞殺されていた。犯人は病院の中にいる? エラリーを前にして、第二の殺人がおこった。作者が典型的なフェアプレイで、あらゆる手がかりを与え、読者に挑戦した本格作…

『Yの悲劇』

行方不明をつたえられた富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの湾口に揚がった。死因は毒物死で、その後、病毒遺伝の一族のあいだに、目をおおう惨劇がくり返される。名探偵レーンの推理では、あり得ない人物が犯人なのだが……。ロス名義で発表した四部…

『アメリカ銃の秘密』

四十人の騎手を従え、二万人の観衆の歓呼の声浴びて、さっそうとおどり出たロデオのスター、たちまちおこる銃声と硝煙の乱舞の中で、煙とともに消えた生命。ありあまる凶器の中から、真の凶器が発見されない謎を、エラリーはいかにして解くだろうか。ニュー…

『シャム双生児の謎』

古いインディアンの集落を背景に、異様な境遇をもったふたりの人物を登場させて、怪奇な殺人物語が展開される。 エラリーの長い犯罪捜査の経験の中で、官憲の手を借りず、独力で快刀乱麻を断った最初の事件でもあった。 刑事も、指紋係も、検屍官もひとりと…

レーン最後の事件

サム警部のもとに現われた七色のひげの男が預けていった手紙の謎は? シェークスピアの古文書をめぐる学者たちの争いは、やがて発展して、美人のペーシェンスを窮地におとし入れ、聾者の名探偵レーンをまきこむ。謎また謎の不思議な事件続き。失踪した警官の…

Zの悲劇

政界のボスとして著名な上院議員の、まだ生温かい死体には、ナイフが柄まで刺さっていた。被害者のまわりには多くの政敵と怪しげな人物がひしめき、所有物の中から出てきた一通の手紙には、恐ろしい脅迫の言葉と、謎のZの文字が並べてあった。錯綜した二つの…

ダブル・ダブル 著者:エラリー・クイーン

クイーンのもとへ匿名の手紙が届いた。 中にはライツヴィルのゴシップを知らせる新聞の切り抜き記事が数枚入っていた。 ”町の隠者”の病死、”大富豪”の自殺、”町の呑んだくれ”の失踪。 この三つの事件の共通点は? 手紙の主は不敵にもクイーンに挑戦状を叩き…

ギリシャ棺の謎 著者:エラリー・クイーン

ニューヨークのど真ん中に残された古い墓地の地下室から発見された二つの死体。 その謎を追うエラリーは、一度、二度、三度までも犯人に裏をかかれて苦汁を嘗めるが、ついに四度目、鮮やかに背負い投げをくわせる。 大学を出て間もないエラリーが、四面楚歌…

十日間の不思議 著者:エラリー・クイーン

http://www.aga-search.com/image/books/image399.jpg '''全身に傷を負い、血まみれの姿でエラリイ・クイーンのもとを訪れた旧友ハワード・ホーン。 ライツヴィルの家を出てから19日間、ハワードの記憶は完全に失われていた。 無意識のうちに殺人を犯してい…

フォックス家の殺人 著者:エラリー・クイーン

http://www.aga-search.com/image/books/image398.jpg デイヴィー・フォックス大尉は華々しい戦果をあげライツヴィルに凱旋したにもかかわらず、神経を冒されていた。 ある夜、彼は無意識のうちに妻の首を絞めようとまでした。 戦争の異常体験が12年前に起こ…

災厄の町 著者:エラリー・クイーン

http://www.aga-search.com/image/books/image395.jpg 小学生の頃、クイーンの『エジプト十字架の謎』を読んで感動。 でも、エラリイより、ドルリー・レーンが好きだった。 最近、ロジックというものに興味が湧き、少しづつ再読を始める。 これはいわゆる、…