2019-03-13から1日間の記事一覧

『正月十一日、鏡殺し』 著者:歌野 晶午

電波オタクの予備校生が聴いた不思議な隠語「カチカチドリを秋葉原で飛ばせ」の謎(盗聴)、猫マニアの恋人をもつサラリーマンに宿る殺意(猫部屋の亡者)、姑に対する憎しみをエスカレートさせる妻の心理を追う(表題作)等、日常の中に潜む恐怖を描く戦慄…

『ウェディング・シンガー』 監督:フランク・コラチ

『25年目のキス』のD・バリモア、『ビッグ・ダディ』のA・サンドラー共演によるラブコメディ。傷心の結婚式歌手とマリッジ・ブルーのウェイトレスの恋の行方を描く。 Amazon紹介より (2005.10.8 ブログ再録) いい映画です。予算を掛けなくても、奇をてらっ…

『花より男子』 著者:神尾葉子

牧野つくしが入ったのは超金持ち名門高校。でも、そこはサイアクな所だった。F4ってチームが牛耳って、ちょっとでも歯向かうと集団イジメ! ぶち切れたつくしはF4の道明寺司にケリを入れてしまい…!? Amazon紹介より (2005.10.8 ブログ再録) 今度ドラマ化…

『マジックミラー』 著者:有栖川有栖

双子の兄弟が殺人犯?しかし兄の妻が余呉湖畔で殺されたとき、兄は博多、弟は酒田にいてアリバイは完璧だった。やがて第2の殺人。兄弟のどちらかが被害者らしいが、死体からは頭と手首が失われていた。犯人の狙いはどこに?犯人の大トリック、多彩な伏線が、…

『海のある奈良に死す』(☆3.0) 著者:有栖川有栖

半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった!推理作家・有栖川有栖は、この一瞬を味わう為にわざわざ大阪から東京へやってきたのだ。珀友社の会議室で見本を手に喜びに浸っていると、同業者の赤星学が大きなバックを肩に現れた。久しぶりの再会で雑談…

邦画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 監督:岩井俊二

岩井俊二が93年にフジテレビの番組「ifもしも」の1本として製作したTVドラマにもかかわらず、同年日本映画協会新人賞を受賞した上映時間45分の中編。翌94年、劇場公開。 港町に繰り広げる小学生の男の子たちが主人公。彼らは打ち上げ花火を横から見たら丸い…

『人形館の殺人』 著者:綾辻行人

亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した。邸には父の遺産というべき妖しい人形たちが陣取り、近所では通り魔殺人が続発する。やがて想一自身にも姿なき殺人者がしのび寄る。名探偵島田潔と謎の建築家中村…

『私の運命』 TBS系(94年10月~95年3月)

TBSが『高校教師』『人間・失格』に続いて送る超問題作! 結婚を目前に控え、幸せの絶頂にいた千秋に突然訪れた、婚約者・次郎のガンの知らせ…。 Amazon紹介より うーん、超問題作なんですか、これ。放送当時我が家では、毎週家族揃って見てました。確かに2…

『RAVE』 著者:真島ヒロ

この世の悪の部分をつかさどる魔石DB(ダークブリング)が、50年たった今、再び蘇った。それに対抗できる唯一の光・聖石レイヴの使い手として選ばれた少年、それは──!! Amazon紹介より (2005.10.3ブログより転載) ついに単行本も最終巻が発売され、寂し…

ミステリの映像化を振り返る(第2回 高村女王様&宮部みゆき王女様)

今回は、王女宮部みゆきと女王高村薫の映像化作品を振り返ります。 ちなみにそれぞれの冠名は、昔『このミステリーがすごい!!』の中の挿絵で使われていたんですが、いいあてて妙だと思います(笑) まずは、女王高村薫から。 その前にいきなりですが、個人…

『おかしな二人―岡嶋二人盛衰記』 著者:井上夢人

二人が出会って多くの傑作ミステリーが生まれた。そして十八年後、二人は別れた―。大人気作家・岡嶋二人がどのようにして誕生し、二十八冊の本を世に出していったのか。エピソードもふんだんに盛り込んで、徳さんと著者の喜びから苦悩までを丹念に描いた、渾…

『冬のオペラ』 著者:北村薫

勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。わたし、姫宮あゆみが見かける巫は、ビア・ガーデンのボーイをしながら、コンビニエンス・ストアで働き、新聞配達をしていた。名探偵といえども、事件がないときには働かなければ、食べていけないらしい。そ…