二階堂黎人

『巨大幽霊マンモス事件』(☆3.0)  著者:二階堂黎人

ロシア革命から数年経ったシベリア奥地。 逃亡貴族たちが身を隠す<死の谷>と呼ばれた辺境へ秘密裏に物資を運ぶ<商隊>と呼ばれる一団がいた。 その命知らずな彼らさえも、恐怖に陥る事件が発生! 未知なる殺人鬼の執拗な追跡、連続する密室殺人、<死の谷>に甦…

『ユリ迷宮』(☆2.6)   著者:二階堂黎人

バイカル湖近くの豪壮な館が吹雪の中で忽然と消えてしまうトリックの見事な「ロシア館の謎」。コントラクトブリッジのパーティーという衆人環視の中で殺人が行われる「劇薬」。誰も入れない密閉状態の新築高級マンションで殺人事件が起きる「密室のユリ」の…

『双面獣事件』(☆3.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i7/31993397.JPG まずはあらすじ。 人間を目から発する光線で焼き殺し、口から吐く黄色い息で肌を爛れさせ窒息死させる二つのゴリラのような顔と四本の腕を持つ"双面獣"。 この醜悪なる化物は次々と殺戮事件を引き起こし、奄…

『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(☆2.0)

http://img.7andy.jp/bks/images/i0/30941310.JPG 殺人現場は密室―!?汎用小型宇宙惑星「SV998」の地球環境居住区で発見されたのは、地球人の親善大使の死体だった。事件の担当を命じられたのは、乗組員すべてが宇宙軍諜報部所属の特別捜査官である、捜査艦「…

『僕らが愛した手塚治虫』(☆4.4)

http://img.7andy.jp/bks/images/i2/31808832.JPG 小学館のPR誌『本の窓』連載の「僕らが愛した手塚治虫」の第1回から第27回までをまとめた一冊。著者が子供時代から青春時代にかけて夢中になった手塚治虫とその作品について思いのままに綴り、手塚マン…

『カーの復讐』

古代エジプトの秘宝「ホルスの眼」という名のメダリオン。この素晴らしさに心魅かれる男がいた。その名は怪盗アルセーヌ・ルパン。彼はそのお宝を頂戴するために、発掘者ボーバン博士に近づくが、博士の居城「エイグル城」で、ルパンを待ち受けていたのは奇…

『宇宙神の不思議』

水乃サトル、二十一歳の大学三年生。一八五センチの長身にモデルのように整った顔立ち。しかし、事件とあれば何にでも首を突っ込んでは推理したがる自称「名探偵」だ。ある日、サトルは「幼い頃に宇宙人に誘拐され、宇宙船に連れ込まれた」という驚くべき記…

『奇跡島の不思議』

孤島、"奇跡島"。昭和初期、名家の娘の手により享楽の館が築かれたが、彼女の不可解な死以来封印されてきた魔島。そこに眠る膨大な美術品を鑑定するために島を訪れた美大の芸術サークル。彼らを出迎えたのは凄惨な連続殺人だった。脱出不可能のパニックのな…

『人狼城の恐怖』(全4部作)

《人狼城》は独仏の国境の峻険な渓谷の上に屹立する古城。城主を〈人狼〉に惨殺されたという言い伝えのある曰く付きの城だ。1970年、西独の製薬会社が10名の客をこの城に招待した。長い間、人が近づくのを峻拒してきた頃に滞在し始めた人々の上に、伝…

『聖アウスラ修道院の惨劇』

野尻湖畔にある修道院の塔で起こった2つの密室殺人。満開の桜の枝に、裸で逆さに吊るされた神父の首なし死体。ヨハネ黙示録に見たてた連続殺人。そして、不可解な暗号文も発見されたのだ。神秘の領域で惨劇が繰り返される。名探偵・二階堂蘭子の推理が、つい…

『吸血の家』

江戸時代から遊郭を営んでいた旧家にもたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、はたして起きた二つの殺人事件。折しも乱舞する雪は、24年前の惨劇にも似て……。名探偵・二階堂蘭子が解き明かす《密室》そして《足跡なき殺人》の謎。美しき…

『地獄の奇術師』

十字架屋敷と呼ばれる実業家の邸宅に、ミイラのような男が出没した。顔中に包帯を巻いた、異様な恰好である。自らを「地獄の奇術師」と名乗り、復讐のためにこの実業家一族を皆殺しにすると予告をしたのだ。「地獄の奇術師」の目的は何なのか。女子高生で名…

『魔術王事件』 著者:二階堂黎人

笑う黄金仮面《魔術王》vs.美貌の名探偵《二階堂蘭子》 呪われし血筋と宝石を巡る、数奇な殺人事件の結末は!? 時は昭和40年代、所は北海道・函館。呪われた家宝として、名家・宝生家に伝わる《炎の目》《白い牙》《黒の心》。この妖美な宝石の奪略を目論み…

悪霊の館 著者:二階堂黎人

不気味な逆五芒星の中央に捧げられた二重鍵密室の首なし死体。邸内を徘徊する西洋甲胄姿の亡霊。資産家一族の住む大邸宅で、黒魔術のミサを思わせる血みどろの惨劇が続く。当主はなぜ警察の介入を拒むのか。そして、「呪われた遺言」に隠された真実を追う名…