2005-01-01から1年間の記事一覧

『白昼の死角』 著者:高木彬光

妻や愛人の抗議の自殺、やくざの恐喝にも動ぜず天才詐欺師鶴岡七郎は、ついに警察の追及の手から逃げおおせた! 法の盲点と死角を見すえて、現代法支配の限界に挑んだ最高傑作長編推 amazon紹介より 三島由紀夫も扱った「光クラブ」事件を背景にすえた、社会…

『灰の迷宮』

新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに轢ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯と…

『龍臥亭事件』

上巻 御手洗潔が日本を去って一年半、横浜馬車道に住む御手洗の友人で推理作家の石岡のもとに、二宮佳世という若い女性が訪れ、「悪霊祓いに岡山県の山奥に一緒に行ってほしい」と言う。なんとその理由は、大きな樹の根もとに埋められた人間の手首を掘り出す…

『夜は千の鈴を鳴らす』

マンションの一室。女社長と若い秘書が話している。ひょんなことから女社長は秘書を挑発するように「私を完全犯罪で殺害出来れば、土地を譲る」と口にした。そして10日後、女社長は寝台特急「あさかぜ」内で死体となって発見された。死ぬ前に「ナチが見える…

『北の夕鶴2/3の殺人』

その事件は一本の電話から始まった。一課の刑事部屋に詰めていた吉敷の元に、五年前に別れた妻の通子から突然の電話がかかってきたのである。声にはどこか不安な響きがあったが、はっきりしたことは何も話さないまま、今夜《夕鶴》に乗って北へ帰るとだけと…

『1リットルの涙』(第5,6回) フジテレビ系放送中

うーん、切ない・・・ 今回は2話まとめての感想ですが、夏休みも終わり退院をし学校に通い始めるヒロイン。病気前と変わらず接してくれる友人もいれば、歩くのも不自由になった彼女に奇異の視線を送る人もいます。 一方、病気の事を告げられた妹弟も悩みま…

『四〇九号室の患者』

自動車事故で最愛の夫を失った女性である「わたし」が、自らの記憶を求めて綴る日記。次第に明らかになる自らの謎。二転三転の末に、哀しくも恐ろしい結末が待ちうける、著者の原点ともいうべき初期短編 ビーケーワン紹介より 作品そのものは、デビュー前に…

『彼氏彼女の事情』 津田雅美

絵に描いたような優等生『宮沢雪野』。しかし、その彼女の本来の姿は絵に描いたような見栄の権化だった。 彼女の目の前に初めて現れた強力なライバル『有馬総一郎』。 打倒有馬に燃える彼女だったが、致命的なミスをして秘密を知られてしまう。 そして、彼も…

『奇想、天を動かす』

浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。警視庁捜査一課・吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた。壮大な…

『摩天楼の怪人』

最近の御手洗シリーズがあまり好きじゃなかった僕ですが、やっぱり新刊が出ちゃうと買うんですよね~。 今回は久々(?)のハードカバーのような。CGで描かれた摩天楼のカラー絵も挿入されてます。 「ミステリーズ」に連載してたときはまったく読んでなか…

『生首に聞いてみろ』

首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に…

『暗闇坂の人喰いの木』

さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだ?近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか?信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨を…

『頼子のために』

「頼子が死んだ」。17歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺、自らは死を選ぶ──という手記を残していた。手記を読んだ名探偵法月綸太郎が、事件の真相解明にのりだすと、やがて驚愕…

目撃情報の信憑性

さてさて、推理小説のほとんどには殺人が登場しますよね。殺人が起こるということは発見者がいます。 警察小説なんかだと、そこに犯人の目撃情報とがあるわけで、その風貌とかが語られます。 例えば、中肉中背、20代後半、黒のジャンバーにジーンズなどな…

解題『金田一少年の事件簿』(第8回)

『金田一少年の事件簿』といえば、ミステリ漫画至上『名探偵コナン』とならんで、もっとも読まれた作品でしょう。で、それはネタパクリの歴史でもあります!!おかげさまでかなりの確率で犯人を当てることができました。ということ、このミステリ漫画を語る…

エビカツカレー

久々の更新です。 今回は「エビカツカレー」、ご飯600g、辛さ普通で挑戦しました。 以前、「エビにこみカレー」の記事を書きましたが、それと一体どう違うのか、その興味だけで食べたのですが・・・ 全く一緒です!! ただ、エビが衣に包まれてるだけなの…

『死者が飲む水 』

札幌の実業家赤渡雄造のバラバラ死体が2つのトランクに詰められて、自宅に届けられた。鑑識の結果、死因は溺死、殺害場所は銚子と推定された。札幌署牛越刑事が執念の捜査で肉迫した容疑者には、鉄壁のアリバイがある!札幌、東京、銚子、水戸を結ぶ時刻表ト…

『鴇色の仮面―新宿少年探偵団』

人を襲う霧と吸血仮面 常識外れの事件続発! 白い「霧」が人間を襲い(「霧の恐怖」)、妖しい仮面が女たちを死へと誘う……(「鴇色の仮面」)。光と闇が交錯する魔都・新宿に、混迷と恐怖をもたらす人知を超えた怪事件は、現代社会が突き進む破滅への序章な…

『紅天蛾(べにすずめ)―新宿少年探偵団』

新宿駅前に゛空飛ぶメリーゴーラウンド゜が現れた。回転する木馬から舞い降りた少女・紅天蛾(べにすずめ)は7人の忠実な下僕を操り、超常なる力によって破壊と略奪を繰り返す。警察なんて当てにはできない。新宿少年探偵団が無垢なる悪意に闘いを挑む。江戸…

『夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER』

封印された夏の日の記憶! 眩い夏、不可解な誘拐事件、蘇る過去 真実は、偶数章だけで明かされる。 T大学大学院生の簑沢杜萌(みのさわともえ)は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、…

舞台やります♪

はい、半年ぶりに舞台やります。 辞めてから3年近くになりますが、相変わらず全公演に参加し続けてる劇団の最新公演が12月にあります。僕は相変わらずの裏方、演出助手&小道具で参加します。以下詳細~ 劇団かっぱのおやど第9回公演 『泣いた赤おにと泣…

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン

あの戦いから2年。繁栄の極みにあった魔洸都市「ミッドガル」は廃墟と化したが、人々は再建への道を確実に歩んでいた。 だが、「星痕症候群」と呼ばれる謎の病が人々を苛む。治療法もなく、冒された者を次々と死に至らしめるこの病は、希望を取り戻しつつあ…

『白夜行』ドラマ化

先日のイチローVS古畑のニュースにも驚きましたが、ある意味このニュースにはもっと驚きましたね。 来年の1月からTBSで連続ドラマ化という事ですが、あの原作の内容がお茶の間の雰囲気にあうのかづか、ちょっと怖いです。テレビサイズに物語が矮小化さ…

『1リットルの涙』(第4回) フジテレビ系放送中

やっぱり、ツボですわ。繰り返し何度も見てしまいました。 ヒロインの病気の姿を見て急に怖くなってしまい、デートの約束を断る先輩。 「行けよ!!」というのは簡単ですが、やっぱり普通は重荷に感じてしまんでしょうね。 沢尻エリカが本当にがんばってます…

『幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC』 著者:森博嗣

天才マジシャン、死してなお奇跡を呼ぶ―― 事件は、奇数章だけで描かれる。 「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻(ありさとしょうげん)が衆人環視のショーの…

『封印再度―WHO INSIDE』 著者:森博嗣

不可解な死と家宝の関係は? 「天地の瓢」「無我の匣」。香山家に伝わる2つの宝と死の秘密とは 50年前、日本画家・香山風采(ふうさい)は息子・林水(りんすい)に家宝「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言…

『邪馬台国はどこですか』 著者:鯨 統一郎

カウンター席だけの地下一階の店に客が三人。三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、そして在野の研究家らしき宮田六郎。初顔合わせとなったその日、「ブッダは悟りなんか開いてない」という宮田の爆弾発言を契機に歴史談義が始まった…。回を追うごとに話は熱を帯…

『花より男子』(第1回) TBS系放送中

はい、いよいよ第2回目ですが、相変わらず原作のギャクチックな所がまったくでてこない、ソフト野島伸司の世界でした(笑)。桜子キャラ違うし。 道明寺に苛められるつくしの前に、救いの神花沢類が放った一言。 「間違ってたよ」 ドラマ前半にフランスとの…

『斜め屋敷の犯罪』 著者:島田荘司

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が…。恐怖の連続密室殺人の謎…

『六枚のとんかつ』 著者:蘇部健一

空前絶後のアホバカ・トリックで話題の、第3回メフィスト賞受賞作がついに登場!新作『五枚のとんかつ』も併録。またノベルス版ではあまりに下品だという理由でカットされた『オナニー連盟』もあえて収録した、お得なディレクターズ・カット版。トリックが…