スウェーデンVSトリニダード・トバゴ

大会4試合目にして早くも小波乱。
ダークホース的な存在な強豪スウェーデンが初出場のトリニダード・トバゴ相手にまさかのスコアレス・ドロー。
試合後がっくりと力を落とすスウェーデンに対し、まるで優勝したかのようなトリニダード・トバゴの選手達の表情がこの試合の内容を物語ってました。

試合は開始直後からスウェーデンの一方的な展開。イブラヒモビッチラーションの強力2トップを中心に怒涛の攻めをみせます。特にイブラヒモビッチの多彩さは特筆モノ。どのような形からでもゴールを狙えるシュートスタイルの豊富さは、ロナウジーニョすら上回るのではないでしょうか。手堅い守備、スピード感溢れる中盤に4試合目にして初めて「強い!!」と思わせるチーム。正直先制点は時間の問題だと思ってました・・・。

しかしそれ以上にトリニダード・トバゴがみせたひたむきなディフェンスは素晴らしかった。そう、まさに懸命というよりひたむきという言葉が相応しいサッカーは見てる僕にも伝わってきて、点の入らない試合ながらもかなり面白かった。

後半1分、DFが2枚目のイエローカードで退場になったにも関わらず、それを補うかのように走り続ける選手、そしてまさに策士といった素晴らしい表情を浮かべる監督に、もう心はトリニダード・トバゴファン。さらにピッチ上の高温が災いしたのか、イングランドに続きスウェーデンも徐々に失速。パスミスや攻め込みながらも決めきれないという、波乱の起こる時によくみる光景を連発。トリニダード・トバゴGKヒズロップの神がかり的なセーブの連発もあり、結局最後まで得点を許すことなくはじめてのWCで勝点を獲得。
次回は中盤からの長距離砲をたくさんかかえるイングランドだけにさらに厳しい展開が予想されますが、この試合でみせたひたむきで魅力的なサッカーを見せればもう一度奇跡を起こせそうな予感、頑張って欲しいものです。

スウェーデンも最低限の結果しか出せなかったものの、前半の内容はこれまで登場したチームの中でももっとも可能性を感じさせるものだったので、2戦目以降立て直して欲しいものです。両チームの健闘もあり十分満足な試合でした♪

しかし季節はずれの暑さに見舞われたドイツ、それが地元欧州勢に不利になってるような。
もしかしたら史上2回目の欧州開催南米優勝があるかもしれませんね~。