アルゼンチンVSコートジボワール

1日3試合はなかなかキツイ。目を擦りながらの観戦。
優勝候補の一角アルゼンチンと、WC初出場ながらドログバという絶対的なエースを持つコートジボワール
死のグループといわれるC組ですが、まさに嵐を予感させる内容。
試合開始から両チームとも積極的にゴールを狙います。個人技をベースにした組織作りという感じでよく似ている両者、球際の強さこそアルゼンチンに分があるものの、今大会アフリカ勢最強と言われるコートジボワールが想像以上にレベルの大会チームで、アルゼンチンに1歩も引かない見事な戦いぶり。

しかしながら、徐々にスター軍団アルゼンチンが本領を発揮。リケルメのFKからゴール前のこぼれ球をクレスポが押し込み先制点。2点目も再びリケルメからのスルーパスを受けたサビオラがきっちり決めます。出すべき人が出して決めるべき人が決める。勢いの出る展開のまま試合は後半へ。

後半は追う立場のコートジボワールがじょじょボールを支配。強靭なスタミナと卓越した身体能力を生かしアルゼンチンゴールを脅かします。逆に動きの落ちてきたアルゼンチンは選手交代で守備を固めるも、後半20分頃からはいつ同点にされてもおかしくないプレーが続きます。
そして後半37分、右サイドからの鋭い展開から一度左サイドにこぼれたボールをディンダンが絶妙のキープからのセンタリング、ついにドログバのゴールがアルゼンチンを切り裂きます。このまま追いつきそうな展開でしたが、ここからがさすがに伝統国の試合運びなのか。オフサイドになったものの鋭いカウンターを見せたり、いやらしいぐらいの時間の稼ぎ方、結局最後までその差を詰められず結果2-1でアルゼンチンが初戦をものにしました。

アルゼンチンはリケルメを中心にしたシステムが機能、例えリケルメがマークされても回りの選手がフォロー。近年のアルゼンチンの中で一番洗練されてたのではないでしょうか。点差や内容以上にどこか伝統国の壁の高さを感じさせるなにかがこのチームにはありそう。さすがはユースで3度の優勝経験をほこるペケルマン監督、いいチームを作ってきました。
またコートジボワールも戦前の予想以上の強さ。内容的にはほとんどアルゼンチンと互角、最後は伝統と経験の差で破れた感がありましたが、もしかしたらグループリーグ突破の可能性もあるぞと思わせるチーム。グループで一番弱いといわれたチームですらこのレベルですから、まさにC組は何がおこってもおかしくはない!!