スウェーデンVSパラグアイ

初戦トリニダード・トバゴに圧倒的に攻めながらもスコアレス・ドローに終わったスウェーデンと、この試合で負けると予選敗退が決まってしまうパラグアイの一戦。
戦前の予想通り、攻撃のスウェーデン守備のパラグアイの展開で試合が進みます。

ラーシション、ユングべり、イブラヒモビッチを中心に多彩な攻撃でパラグアイゴールに迫るスウェーデンに対し、ガマーラを中心にセンターを固めるパラグアイDFが跳ね返す。ボールキープ率では圧倒的に上回るスウェーデン、決定的チャンスを何度も得るもののエースFWイブラヒモビッチがこの日はシュートに精彩を欠いて得点までには至りません。パラグアイスウェーデンの攻撃の隙をついて持ち味の鋭いカウンターを見せるも、こちらもFWサンタクルスが精彩を欠きどちらのチームも得点を奪えないまま前半終了。

後半開始からスウェーデンイブラヒモビッチに代ってアルバックを投入。相変わらずのカウンター狙いを見せるパラグアイを圧倒的に押しまくります。しかながら初戦に続き、いい展開をみせるものの最後を決めきれないのが今大会のスウェーデンなのか。60分には交代したアルバックがGKとの1対1でループシュート。先制点かと思われましたが、パラグアイDFがゴールすれすれで懸命のクリア。それでもこの日は運動量が落ちないスウェーデンパラグアイのカウンターにもきっちりとした守備をみせ、パラグアイは遠目からロングシュートを放つしか攻撃が無くなってしまいます。
試合終了が刻一刻と迫り、初戦の悪夢が蘇るスウェーデンを救ったのはユングベリでした。ロスタイム突入間際の後半45分、右サイドからのセンタリングをアルバックがヘディングで折り返したボールに猛然と突入してきたユングベリ。GKの逆をついて完璧なヘディングでゴール。
結局この1点を守りきり試合終了。

スウェーデンは次のイングランド戦で予選突破を狙うのに対し、パラグアイは無念の予選リーグ敗退が決まりました。
今大会のダークホースとも目させるスウェーデン、素晴らしいサッカーを披露しているもののイブラヒモビッチの不調が響いてなかなか得点が取れません。
イングランド戦、そして決勝トーナメントの為にも彼が復活しないことにはまだまだ苦しい戦いが続きそうです。