2019-03-06から1日間の記事一覧
ある夏の夜、千鶴井(ちづい)家の当主、家次郎が寝室に置かれた安楽椅子の上で急死した。死因は心臓麻痺であった。現場は完全な密室情態で、死体の傍には呪いを宿していると言い伝えられる鬼女の能面が残されていた。しかもその直後、葬儀屋が、依頼主のわ…
デイヴィー・フォックス大尉は華々しい戦果をあげライツヴィルに凱旋したにもかかわらず、神経を冒されていた。 ある夜、彼は無意識のうちに妻の首を絞めようとまでした。 戦争の異常体験が12年前に起こった忌まわしい事件の記憶を呼び覚ましたのか? 思いあ…
・リレー小説 競作リレー小説『堕天使殺人事件』
世界平和を維持するべく結成された国際警察“チーム★アメリカ”は、独裁者によるテロリストへの大量破壊兵器の譲渡を阻止しなければならなかった。しかし、国際警察がそのことばかりに熱中している間に世界は大変なことになっていた。 テロリスト相手に「チー…
奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。しかも死体の周囲には、奇術小説集『11枚のとらんぷ』で使われている小道具が、壊されて散乱していた。この本の著者鹿川は、自著を手掛かりにして真相…
いやあ、想像以上のやばさでした。脚本、演出、演技がすごいレベルで核融合起こしてます。 まずなにより、主要出演陣の演技のひどさがたまりません。特に主役の二人の演技は想 像を絶してました。台詞のひとつひとつに魂がさっぱりこもってません。下手だけ…
後に親しみをこめて“チェ”と呼ばれ、今もなお世界中から愛されている革命家ゲバラ。 まだ名もなき医学生だった頃の友との南米大陸縦断の旅が彼の未来を変えた! 人間味と情熱あふれる革命家の息吹が芽生える瞬間が心の極限を揺さぶり涙を誘う、真実の物語。 …
幻想の霧が龍臥亭を覆う。 巨匠・島田荘司渾身のロマネスク本格の傑作! 石岡和己、犬坊里美、そして加納通子――。雪に閉ざされた龍臥邸に、八年前のあの事件の関係者が、再び集まった。雪中から発見された行き倒れの死体と、衆人環視の神社から、神隠しのよ…
前作『ジェイソンの命日』ではエルム街のあの人が最後で爪だけ出て終わるのですが、そんな事は無かったかのように物語は始まります。 OPは現代、某研究所に実験台としてジェイソンが監禁されているのですが、いきなり復活します。一通り殺し回ったジェイソン…
絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。ひとりが召され、ひとりは抜け殻と化したように憔悴の度を加えていく。文化祭準備中の事故と処理された女子高生の墜落死―親友を喪った傷心の利恵を案じ、ふたりの先輩である『私』は事…
身に傷を負い、血まみれの姿でエラリイ・クイーンのもとを訪れた旧友ハワード・ホーン。ライツヴィルの家を出てから19日間、ハワードの記憶は完全に失われていた。無意識のうちに殺人を犯していたかもしれない─戦慄したハワードは、エラリイにライツヴィルへ…
呼吸するように本を読む主人公の「私」を取り巻く女性たち―ふたりの友人、姉―を核に、ふと顔を覗かせた不可思議な事どもの内面にたゆたう論理性をすくいとって見せてくれる錦繍の三編。色あざやかに紡ぎ出された人間模様に綾なす巧妙な伏線が読後の爽快感を…
実家に帰省したときに妹の部屋の本棚で見つけて読みました。作者は池田理代子先生。 そう『ベルサイユのばら』の人ですね。 この時点でこの漫画がどういったものか想像つきます。 さてさて粗筋ですが、すいません、手元に無い上にやたら長い名前(というか外…
さて、大林宣彦です。僕のマイ・フェイバリット監督であり、その作品群はノスタルジィと実験性(?)に溢れた愛を語る作品が多い、結構人によって好き嫌いの分かれる監督です。そして今回、宮部みゆきの直木賞受賞作『理由』を撮っちゃいました。数ある宮部…