イングランドVSトリニダード・トバゴ

イングランドVSトリニダード・トバゴの一戦。勝てば決勝トーナメント進出の決まる(よね?)のイングランドと、初戦完璧な守備でスウェーデンと引き分けたトバゴ。
戦前スウェーデンと違い、ミドルレンジのシュート力があるイングランドの方がトバゴにとって難しいと思ってたのですが、いや~熱い試合でした。

注目のルーニーはベンチスタートでしたが、イングランドはほぼベストメンバー。試合開始直後から圧倒的にボールを支配。左右のA・コールとベッカムの高性能クロスをクラウチに合わせたり、ランパード、ジェラードの縦パスにオーウェンが走りこむ。さらにはJ・コールの個人技突破と、第1戦に比べコンディンションのよさそうな攻撃を展開。
しかしながら前の試合で自信をつけたのか、今日もトバゴDF陣が魂のディフェンスを披露。とにかく人数をかけて中盤から積極的にパスコースを押さえて、それでも挙げられたクロスには202センチのアーノルドが跳ね返す。さらに時折S・ジョーンが鋭いカウンターでイングランドに迫ったりと、ゲームプランの徹底ぶりが素晴らしい。
前半終了間際、クラウチがフリーの場面で大きくはずす幸運もあり、今日もまさかの予感。

後半になってもイングランドが圧倒的に攻め込みます。最終的に60%を超えたボール支配率で時間のほとんどをトバゴ陣内でプレイします。さらに4バックの両サイドが上がりっぱなしで、ほとんど2バック状態。しかしながら何度か訪れる決定機にことごとく決められず。業を煮やしたエリクソン監督。オーウェンに変えついにルーニーを投入。これ自体は試合の流れに影響しなかったのですが、同時に右SBギャラガーをレノンに変えたのが試合の流れをさらにイングランドに。
レノンがベッカムよりさらに前にポジションを取りドリブルを仕掛ける事によって、後ろのベッカムがフリーになる回数が多くなってゴール前への精度が高まります。それでも
なんとか踏ん張り続けたトバゴですが、ついに後半38分ベッカムのクロスをクラウチが頭で合わせてゴール、マークについていたのが今までクラウチを封じたアーノルドではなくサンチェだったこともあり、GKはどうしようもありませんでした。
失点後トバゴも反撃にでますがさすがに出足が鈍く、逆にジェラードにミドルシュートを決められダメ押し。健闘空しくイングランドの前に涙を飲みました。

イングランドは最後の場面で決めきれず苦戦したものの最後はきちっと結果を出し、内容的にも初戦に比べよくなってはいるのでこれからも楽しみ。逆にトバゴは苦しくなったもののまだ予選突破の可能性はあり、最終戦も気合のこもったサッカーを披露して欲しいですね。