『ZERO~猟奇犯罪捜査官・藤堂比奈子』(☆2.7)  著者:内藤了

イメージ 1

まずはあらすじ。

 新人刑事・藤堂比奈子が里帰り中の長野で幼児の部分遺体が発見される。都内でも同様の事件が起き、関連を調べる比奈子ら「猟奇犯罪捜査班」。複数の幼児の遺体がバラバラにされ、動物の死骸とともに遺棄されていることが分かる。一方、以前比奈子が逮捕した連続殺人鬼のもとにある手紙が届いていた。比奈子への復讐心を燃やす殺人鬼は、怖ろしい行動に出て…。
新しいタイプのヒロインが大活躍の警察小説、第5弾!


 むちゃくちゃ面白いというわけではないけれど、読み続けてあっという間に第5弾。前作のラスト、通して読んでる人には中々引きの強い終わり方だったですが、それを受けてのプロローグ、凄いのか、しょぼいのか分からない暗号文。うーむ。

 今回もメインとなる事件がなかなかえげつないです。デビュー作もそうでしたが、子どもが被害者になるだけでも憂鬱なんですか、部分遺体ってまぁ・・。これ一体ドラマでどうなるんだと思ったらさすがに設定変わってました^^;;
 かつての連続殺人犯と現在進行形の事件の犯人の会話の気味悪さ、脱走劇の無駄な派手さ(あの犯人らしいといえばらしい行動なんですけど)、物語としての盛り上げはそれなりに十分にあります。

 ただ、短ぇ!!とにかく短い!!そして終わってない!!

ううむ、これだけではなんとも評価のしようがないけれど、次への煽りとしてはまぁ、よく出来てると思います、はい。



採点  ☆2.7