『幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿』 著者:西澤保彦

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/514EGR7ZAGL._AC_US400_FMwebp_QL65_.jpg

 
ワンマンで女好きの社長宅で開かれた新年会。招待された男二人と女二人は、気がつけば外に出ることが出来なくなっていた。電話も通じない奇妙な閉じられた空間で、社長の死体が発見される。前代未聞の密室の謎に挑戦する美少女・神麻嗣子たち。大人気「チョーモンイン」シリーズ長編第一作!!
                              Amazon紹介より
 
 西澤保彦の人気シリーズ長編第1弾ということで、僕はこのシリーズ大好きです。
超能力が存在する事が前提で、不可思議な事件を本格ミステリーとして成立させるという、いかにも西澤ワールド!! 今作も、1度入ったら外に出ることが出来ないという、トンデモな設定が与えられてるんですが、この使い方が非常にうまいのですよ。
 読んでて、ぐいぐい引き込まれます。時折設定のみが先行しがちな西澤ミステリーの中では、ストーリーの進め方も上質の部類に入るのではないでしょうか。 しかし、本シリーズの最大の魅力は登場人物の魅力!
 特に主役である(厳密にいうと微妙ですが)神麻嗣子ちゃんがとにかくキュート♪もう、初めて読んだ時から彼女の魅力にノックアウトです。水玉螢之丞さんの描くイラストは、もはやこのシリーズに欠かせない。このイラストがなければ魅力半減でしょう(笑)。また、彼女をとりまくメイン登場人物の魅力も忘れてはありません。ついつい採点も甘くなるこのシリーズ。あなたも嗣子の魅力にノックアウトされてくださいまし♪ちなみにいろんなサイトでこの意見は見かけるのですが、僕も嗣子ちゃんは保科匡緒・能解匡緒の娘ではないかと思ってるのですが。

 (2005.9.29 ブログ再録)