『実況中死~神麻嗣子の超能力事件簿~』(☆3.9)



まずはあらすじ。

他人の見た風景がそのまま見えてしまう「超能力」を得たばかりに、殺人やストーカー行為を「体験」してしまう恐怖!思い悩む女性の訴えに、"チョーモンイン"の出張相談員・神麻嗣子、能解警部、作家の保科の三人は調査を始め、推理を巡らす。そしてたどり着いた驚天動地の真実とは。
シリーズ第二弾。

yahoo紹介より

一部で話題沸騰(?)の『植木バトン』。親愛なるべるさんより私のところにも回ってきている。
そのお題は「神麻嗣子」、そうチョ~モンインのあの人だ。なんでべる子じゃないんだ~~~~~!!
なんて吠えてみつつも、神麻さんも萌えなのでバトンを引き受ける。
ついでに再読。なにしろシリーズ第1弾しか記事にしてないしね^^

時系列的にはバラバラだけれども、発売順で2番目。
シリーズに関してのみなさんの記事を読ませていただくと、神麻さんはともかく保科さんへの評価がボロクソ^^;;
なんだか、「神麻さん、かあいい~~~~」と萌える私もダメ出しされてる気分(笑)。
いやあ、かあいいなぁこの表紙^^

今回、ある女性が他人の視界が見えてしまう、というところから物語が始まるのだけれども、どうやらこの女性のような立場をソウル、そして彼女が見てしまう視界の持ち主をボティと呼ぶそうな。物語の軸はボディの正体を追いながら、連続殺人事件の犯人を追うというもの。
いやあ、結構忘れてました。犯人もボディの正体もすっかり忘却の彼方だったもんで、堪能いたしましたよ。
あそこまで作者がぼやいてた「意外な犯人」の仕掛け、ちゃんとかましてくれてるじゃないですか。
おそらくは著者のミスリード的な仕掛けに、まんまと引っかかった私でございます。

こ~いう不思議な設定だとなんでもありな感じになってしまってもおかしくないし、なんでもありな内容っちゃ内容。
そのなんでもありな内容を逆手に取って、きちんとロジックを通してしまう手腕。
アンフェアっちゃアンフェアなところもあるのかもしれないけど、でもきちんと伏線張り巡らしてると思うから、OKじゃないでしょうか。

それにしても、能解さんと保科さんの急激な接近はなじぇ?
短編集を間に挟んでるので、その時間軸の中になにかあったんでしょうか???
それとも、やっぱり西澤さんの描く女性像はどこかヘンなのか?

ま、それはともかく神麻さんです^^
速く走ろうとするペンギンのような地団駄、ほこほこの炊き立てご飯のような笑顔(←なんじゃそりゃ)。
くう~~~~、やっぱり「かわいい」というより「かあいい」という表現の方があってるよな~^^


採点  ☆3.9