2019-03-19から1日間の記事一覧

『ドミノ』(☆2.8) 著者:恩田陸

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそ…

『魔王城殺人事件』(☆3.2) 著者:歌野晶午

星野台小学校5年1組の翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成した。いくつかの事件を解決し、ついに、町のはずれにある悪魔の巣窟のような屋敷、デオドロス城(僕たちが勝手に名付けた)にまつわる数々の怪しいウワサの真相を確かめるべく探険すること…

『怪盗グリフィン、絶体絶命』(☆4.0) 著者:法月綸太郎

ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館(通称メット)が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者はメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場…

『和時計の館の殺人』(☆2.5) 著者:芦辺拓

巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!和時計の刻む独特の時間は、事件と関わりなく流れているようでもあり、犯罪に荷担しているようでもあり…。邸内を和時計に埋め尽くされた田舎町の旧家・天知家で、遺言書の公開と相前後して起…

『絶対正義』(☆3.9) 著者:秋吉理香子

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。彼女の正義感は異常で、法から逸れることを絶対に許さない。由美子たちも、やっと掴んだ夢や恋人との関係、家族までも壊されそうになり…。このままでは人生を滅茶苦茶にされてしまう!追…

『世界の終わり、あるいは始まり』(☆4.5) 著者:歌野晶午

東京近郊で発生した小学生誘拐事件。父親の勤務先に身代金要求を告げるメールが届けられた。不可解なことに、要求金額はわずか200万円でしかなかった。そんな中、事件が起こった町内に住む富樫修は、ある疑惑に取り憑かれる。小学校6年生の息子・雄介が事件…

『ジェシカが駆け抜けた七年間について』(☆3.0) 著者:歌野晶午

カントクに選手生命を台無しにされたと、失意のうちに自殺したアユミ。ジェシカは自分のことのように胸を痛め、カントクを憎んだ。―それから七年、ジェシカは導かれるように、そこへやって来た。目の前には背中を向けてカントクが立っている。ジェシカは側に…

『地底獣国(ロスト・ワールド)の殺人』(☆2.8) 著者:芦辺拓

一九三〇年代。創世記の伝説を探るためアララト山を目指した「ノアの方舟探検隊」の飛行船。奇人学者や美人秘書、新聞記者ら一行を待ち受けていたのは絶滅したはずの恐竜と謎の部族、そしてスパイに連続殺人。冒険に満ちた古の怪異を、博覧強記の俊英が精緻…