『本格ミステリーを語ろう!―海外篇』

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/514VA8MVZPL._AC_US400_FMwebp_QL65_.jpg

 
現代の本格ミステリーの旗手たちが一堂に会して語り尽くした「ぼくらのミステリーのすべて」。 本格ミステリーの始祖エドガー・アラン・ポーから、コリン・デクスター、ピーター・ラヴゼイにいたるまで、"ミステリー・ワールド"を縦横に駆けめぐる、本格ガイダンスの決定版!! 思い思いのコラムや一覧年表、豊富な図版など、読みどころ見どころがもりだくさん。!!
                              amazon紹介より
 

 海外の推理小説を、その創成期から現在まで語りつくしちゃおうという座談会を採録したこの1冊。語り手は有栖川有栖二階堂黎人小森健太朗、芦辺 拓の4人という事で、もう思い入れたっぷり、マニアな知識たっぷりの、ミステリー初心者からマニアまで役に立つ1冊となっております。

 とにかく、作家のみなさんの好みや性格が表れてて、読み物としても非常に面白いです。特に司会役の二階堂さんは、全体としてかなり辛口なのに、自分の大好きなカーの話になると、うってかわって全肯定チックになって、他のメンバーにつっこまれたりしてます。
 あとは、クイーンの正統なる後継者の一人と謳われる有栖川有栖のクイーン評が、結構意外だったりとか。

 とにかく、えっあの作品をここまでケチョンケチョンに言うのとか、その作品はそういう見方が出来るのか、など読みどころ満載。
ミステリーが好きな人は、手にとって損はありませんよ。