邦画『あずみ』  監督:北村龍平

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 小山ゆうの人気コミックを原作に、『太陽を盗んだ男』のプロデューサー山本又一朗が『VERSUS』の新鋭・北村龍平監督を大抜擢してお届けするアクション時代劇大作。徳川家康が幕府が開いた1600年代初頭、刺客として育てられた10人の若者たちは、爺(原田芳雄)の命令でまず仲間同士で殺し合いを強いられ、勝ち残ったあずみ(上戸彩)ら5人は、徳川に反旗をひるがそうと企む浅野長政伊武雅刀)や加藤清正竹中直人)の暗殺の任を受けるが…。       
                              amazon紹介より

 

 小山ゆうさんの漫画は好きなのですが、このマンガは原作を読む前に映画を見ました。 で、始まって20分でちょっとウルッときてました。一緒に育ってきた仲間同士で殺しあわなければならない宿命の重さにベタな設定ながら導入としてはまずまず、期待がもてるなあと・・・ と、ここまででした正直・・・。

 あとはひたすら2時間殺陣の連続。途中にドラマシーンもあるのですが、感情移入する間もなく殺陣、殺陣、殺陣。これは疲れますホントに。
 殺陣自体は出演者もカメラワークもそれなりにはまってて見られるのですが、そればっかりだと集中力続きません。

 思ったのはホント監督がやりたいことだけをやっていて、客不在の状態、画面の端々まで注意が行き届いてないのかあと。
 そして不用意にクローズアップされる上戸彩。彼女自身は頑張ってました。自分の葛藤を抑えながら時代に向かっていくタイプの役をやらせたら、この世代ではピカイチだと思います。
 ただ、普通の女の子になるシーンでは、解放感というよりも、ただの女子高生。重さがありません。多分監督は刺客としてのあずみにしか興味なかったんだろうなあ、という感じ。ドラマ部分の弱さが浮き彫りです。ちなみにオダギリ・ジョー、良かったです。 嫌いじゃない人も多いだろうし、その気持ちもわかりますが、すいません、僕はダメでした。

まさか、360度カメラが2周するとは思わなかったぞ!!