イタリアVSチェコ

大混戦のグループE。最終戦を前にすべてのチームに突破の可能性がある状態で、イタリアVSチェコの好カード。
どちらも負ければ敗退の可能性が濃厚なだけに、序盤からお互いが激しくぶつかり合う展開。特により後が無い状況のチェコがより積極的にイタリア陣内に侵入。
この日も絶好調の大黒柱のネドベド、信じがたい運動量で攻守に渡り大貢献。そんな彼らに立ちはだかるのはイタリアが誇るGKブッフォン。この人、実はセリエAパルマでのデビュー戦、対ACミラン戦で彼の活躍を見て以来のファン(当時パルマファンでしたから・・・)なのですが、うーんいいキーパーになったよな~・・・・

閑話休題、さてさてブッフォンだけでなくカンナバロ、ネスタのディフェンス陣は相変わらず堅いし~と思ってたら、ネスタ負傷!!うーん、つくづくW杯との相性が悪いとしか・・・代わりは、お~やっぱりマテラッツィですか。この人安定感の無さを気合でカバーするある意味イタリアらしからぬ選手。うーん、大丈夫か???

と思ってたらやってくれましたよ先制点。コーナーキックをドンピシャで合わせたマテラッツィ。W杯を勝ち上がるにはラッキーボーイが必要、特にイタリア代表にはそんなイメージがあるので(82年のロッシ、90年のスキラッチなど)、まさかこの人が???

それはともかく、1点リードしたあとのイタリアはさすがに固い、元祖カテナチオの国だけではありますな。とにかくリスクを背負わない堅実なサッカー。さらに前半終了間際に意味不明の反則でチェコが退場者を出した後はその傾向がさらに顕著。

後半もイタリアがらしい戦いっぷりを継続したのに対し、人が足りないチェコは前線でバロシュが完全に孤立。ロシツキーはとっくに切れ状態。わずかにネドベドが恐ろしいほどの気迫を見せたのが救いなのか。とにかくこうなってみると前線でボールをキープ出来るコラーを怪我で欠いたのが本当に痛かった。さらにコラー程の安定感は無いものの、とにかくでかいロクベンツも出場停止だし。対するイタリアはピルロとローマの王子様トッティが絶好調。ボールをキープしつつも、スキをみて鋭い攻撃を仕掛けてましたね~。
とことんシュートを外し続けたインザーギも最後にゴールを決めて、イタリアがまさに王道を突き進み1位通過を確定。逆に世界ランク2位のチェコは選手層の薄さに泣き、無念の敗退となってしまいました。

それにしてもイタリアはここにきて強さをみせてくれましたね。特に伝統のカテナチオ。今までは完全に守備で守りきる戦いでしたが、今のイタリアは前線に多くのタレントを抱えてるせいもあり、まさに攻撃を展開する事によって守備を始めている印象。ネスタの怪我は気になるものの、先制点を奪ったときのイタリアは半端じゃないと感じさせてくれました。