スペインVSチュニジア

初戦ウクライナ相手に快勝した“無敵艦隊”スペインと終了間際に追いつかれドロースタートのチュニジアの1戦。

いやあ、今回のスペインは強いですよ。
試合は開始8分、スペイン左サイドでボールの処理を誤ったDFプジョルからジャジリからボールを奪い、ドリブルで切り込んでのセンタリング。これに合わせたムナリのシュートをカシージャスが1度は防いだものの、こぼれ球を再びムナリが押し込んで先制点を奪われてしまいます。
けれでもスペインがチュニジアに与えた決定的チャンスはこれだけ。逆にこれで本気になったのか、F・トーレスや初戦2得点のビジャを中心に怒涛の攻撃。チュニジアディフェンスも必死に守りますが、前半終了間際にコーナキックのボールをアロンソがフリーでヘディング。これで同点・・・と思いましたがライン上でアヤラがクリア。チュニジアリードのまま前半を終了します。

後半スペインは復活を狙うラウルを投入。前半にまして攻撃パターンを駆使、なんどもゴールを脅かします。しかしながらなかなか同点に追いつけず、じょじょに焦りが。
いつものスペインならここでずるずるいってしまんですが、今回のスペインは一味違います。
後半26分、左サイドから展開しゴール前でボールを受けたこれまた途中出場のファブレガスがシュート。GKが弾いたボールをいち早く拾ったラウルが押し込み同点。
迷えるスペインの至宝が、沈没危機の無敵艦隊を救うとともに自らの復活を高らかに宣言。
追いついたスペインはさらに畳み掛けます。その5分後、ここまでチャンスを外し続けたラウルの後継者F・トーレスがスルーパスから抜け出しGKを交わし勝ち越しゴール。
さらに終了間際には再びトーレスが自ら獲得したPKを決め3-1。
ウクライナ戦に続き、序盤の失点以外はほぼ完璧な内容をみせたスペインが決勝T進出を決定。逆にチュニジアウクライナ戦に全てを託すことになりました。

いやあ~、いままでスペインに見ることが出来なかった逆境からの粘りと流れを掴んだら渡さない一流の攻撃的サッカー。至宝ラウールの復活もあり、無敵艦隊が初の戴冠に向けて、アルゼンチンと並び一躍優勝争いのトップに浮上してきたんじゃないですか~。