イタリアVSガーナ

続きまして、イタリアVSガーナ。これは料理を作りながらの観戦でした。
イタリアは大会直前にセリアAの八百長疑惑が浮上、リッピ監督を始め選手達にも疑惑が掛けられる中、イメージを払拭するチャンス。
対するガーナも、本大会初出場ながらユースレベルでは結果を残してますし、これまで登場してきたアフリカ代表が予想以上にいいサッカーをしてるだけに、このグループの結果を占う一戦とみました。

試合は開始直後から両チームが積極的に仕掛ける面白い展開。それぞれに相手ゴールに迫っていき、どちらに先取点が入ってもおかしくない展開。
特にガーナは堅守を誇るイタリア相手に何度もゴール前を脅かし、アフリカの個人能力の高さを感じる内容。イタリアもかつてのカテナチオからの速攻だけではなく、リッピ監督就任以来作り上げてきた攻撃性をいかんなく発揮。しかしながらポストに嫌われるなど不運な面や、怪我から復帰の王子様トッティに今ひとつ精彩がなかったのもありこのまま前半終了・・・かなと思われた40分、コーナキックからピルロの相手DFの密集を切り裂くシュートが決まり、イタリアに念願の先制点。

こうなると後半はイタリアは守りにウエイトを置いたカウンター狙い。そんなイタリアに対し、ガーナは前半以上の猛攻を仕掛ける。ブッフォンの好セーブや守備陣の奮闘が光ったものの、正直いつ同点に追いついてもいい展開。イタリアも時折鋭い攻撃を披露するも、GKキングストンの攻守もあり中々2点目を奪えません。こうなると守りきろうと思っても難しいのが現代サッカー。ガーナの個人技の前に徐々にバックラインが混乱させられる回数が多くなります。
しかしながら、さすがというかイタリアに女神が微笑みます。ガーナDFの要であるクフォーが、まさかのミス!!GKへのバックパスが短くなったところをイアンキタが奪い、GKを交わしてシュート。遂に力尽きたガーナ、健闘もむなしく0-2で初戦を落としてしまいました。

優勝候補の一角イタリアは、いかにもこの国らしいサッカーを披露。得点を取ったら無理をせずに守りを固める。難しい初戦でも得意パターンを完遂するあたりはさすがに経験豊富な選手を揃えてるだけはあります。
ガーナも負けはしましたが、内容的にはイタリアよりも光る部分がありました。上位2強を脅かすのは難しいかもしれませんが、まだまだチャンスはあるぞと思わせるないようでした。