『ロケットマン』 著者:加藤元浩

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少年よ、冒険をせよ!! ミステリ、アクション、サスペンス…… そのすべてを内包した最高密度の混沌(カオス)!!
                              amazon紹介より
 

Q.E.D. ~証明終了~」などミステリ漫画連載中の加藤元浩の、推理系冒険活劇マンガです。

 自分の過去の記憶を取り戻すために、国際的情報機関に協力する水無 葉。記憶を取り戻した後も、機関で出会った“R”の為に彼の夢である宇宙ロケットを完成させるため、世界の謎に挑む、ってのが大まかなお話。

 系統でいえば、テロや国際政治に視点を向けた『金田一少年』って事になるのかなあ?でも、面白さのジャンルが全然違うからなんともいえない。とりあえず、「Q.E.D. ~証明終了~」でも見せている、ロジック重視のスタイルの前半と、冒険活劇的要素の強くなる後半と、そのバランスが良く、一気に読み通せる感じ。絵もわりとシンプルだし。

 でも何がすごいって、こういう漫画は大体原作付がお約束だと思う(金田一少年もそうだし)けど、加藤さんは、その部分も全部一人で担当。トリックを考え、ロジックを組み立て、マンガを描く。この重労働をこなすこの作者、ただものじゃないかも。