『魔界転生』(☆4.9) 著者:山田風太郎

あらすじ 島原の乱に敗れ、かろうじて生き延びた天草側の軍師、森宗意軒は、幕府への復讐を誓い、死者再生の秘法「魔界転生」を編み出した。それは、現世に不満を抱く希有の生命力の持ち主を魂だけ魔物にして蘇生させるという桁はずれの超忍法だった。これに…

『赤緑黒白』(☆3.0) 著者:森博嗣

鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草に依頼する。そして発生した第二の事件では、死者は緑色に塗られてい…

今月のマイBEST&カルトミステリー(2006年9月読了分)

(2006.10.2 ブログ再録) いやあ今月は忙しかったですよ~^^; という事で読んだ本は計21冊。先月と同じです。 途中北海道旅行に行っていたりしたことを考えるとまずまずのペースでしょうか。 内容的にも今月は外れが少なかったような気がします。 それ…

『うらなり』(☆4.2) 著者:小林信彦

夏目漱石が『坊っちゃん』を書いたのは、明治39(1906)年。今年は100年目にあたります。校長の狸、教頭の赤シャツ、数学の山嵐、美術ののだいこ、そして英語のうらなり。個性豊かな教師たちのなかにあって、マドンナへの想いを断ち切って、延岡へと転任して…

『純情きらり』、放送終了

(2006.9.30 ブログ再録) 4月(3月?)のスタートから半年、ついにこの土曜日の放送を持って「純情きらり」が終了しました。 朝の連続ドラマとしては久しぶりに全部みちゃいましたね~。 前作「風のハルカ」もなかなか面白かったと思うのですが、今作も十…

『僕の好きな横溝正史』BEST10(後半)

は~い、「僕の好きな横溝正史」BEST10、いよいよBEST5の紹介です。 前半はこちら 前半の最後にみなさん上位を推理してみてください、といいましたらたくさん(?)の推理を寄せていただきました。 iizuka師匠はアレとアレ、それからアレとアレ、…

『空白の叫び』(☆4.9) 著者:貫井徳郎

「普通の中学生」がなぜ殺人者になったのか?久藤美也は自分の容姿や頭脳が凡庸なことを嫌悪している。頭脳は明晰、経済的にも容姿にも恵まれている葛城拓馬だが、決して奢ることもなく常に冷静で淡々としている。神原尚彦は両親との縁が薄く、自分の境遇を…