招かれざる隣人
ある一軒家の2階を借りて住む、妻ケイトと多忙な夫ジャスティンだが、結婚から10年以上たってケイトがそう望んだことを受け、彼女は妊娠する。そして彼らが住む一軒家の1階にジョンとテレサという夫婦が引っ越してくるが、妊娠したテレサが事故で死産した際、彼女がケイトに“あなたが子どもを産むのは許せない”と言い放つ事態が。直後ジョンたちは引っ越すが、ケイトが出産した直後、ジョンたちはまた1階に戻ってきて……。 * 監督/デヴィッド・ファー * 製作/ニッキ・パロット * 脚本/デヴィッド・ファー * 撮影/エド・ラザフォード * 音楽/アーデム・イルハン * ケイト/クレマンス・ポエジー * テレサ/ラウラ・ビルン * ジョン/デヴィッド・モリッシー * ジャスティン/スティーヴン・キャンベル・ムーア
いやぁ・・・とりあえず笑うしかないというか、色々とダークです^^;;引っ越してきた隣人が実は・・というのは今更な設定と言うか、古今東西いろんな所で使われてます。使い古されるに連れて、設定を使う側もいろいろと手を変え品を変えてきますが、この作品についてはある意味どストレート(笑)。
隣人も最初は奥さんの方がちょっとアレだなと思ってたら、あれもしかして夫の方が・・という感じになって最後の方はどっちもどっちという結果。偶然の事故による流産が原因でおかしくなったのか、あるいはもともと二人ともそっちの素質があったのかは、一切映画では分かりません。
なにしろ主人公夫婦に較べて、隣人の方は一切生活感を見せないというか、仕事もさらっと台詞で語られるだけで一体何者なのかが最後まで分からないので不気味です。ただでさえ子どもの夜泣きが大変なのに、夜中にやたらと防犯ブザーが鳴ったりするのも、絶対何か仕掛けてるよね(;´Д`)
産後うつのような症状も相まって、怪しみながらもテレサにすがっていくケイト、なんだか不憫。子どもを預かったテレサ、ひっそりととんでもない事をかましてくれます。それに気づいたケイト大激怒、そりゃそうだ。ジョンに訴えっている間に証拠を隠すテレサ達。どこまで周到;゙゚’ω゚’):
そんなこんなどんどん追い詰められていくケイトとジャスティンに、最後それまでの事なんて序の口だよという事が襲います。そこまでしちゃうか、テレサ&ジョン!!ラストのまったく救いのない狂気の展開は多分この映画の一番の見どころ。
とにかくサイコ・サスペンス調の作りながら、ジワジワというよりアクティブ、さらにはそこまで観客に見せちゃうのという構成もあったりなんかして、ホラーなんだかサスペンスなんだか分からない中途半端な部分が目につくのですが、あのラストのおかげでちょっとだけ楽しかったです。
でも誰かに勧めるかというと微妙だな・・・。