容姿端麗な優等生の娘・加奈子（小松菜奈）が部屋に全てを残したまま失踪した。 元・妻の依頼でその行方を追うことを請け負った元父親・藤島昭和（役所広司）。 家族が破綻した原因が自分の性格や行動であることには一切目もくれず、自分の“家族”像を取り戻すことだけを夢想し、なりふり構わず娘の行方を調査する。 過去と現在の娘の交友関係や行動をたどりながらやがて、今まで知らなかった娘・加奈子の輪郭が徐々に浮かび上がっていく。 果たして父は娘を見つけ出し、あの頃夢見た“幸せな家族”を取り戻すことができるのだろうか？ * 監督：中島哲也 * 脚本：中島哲也、門間宣裕、唯野未歩子 * 原作 - 深町秋生『果てしなき渇き』 * 藤島昭和 - 役所広司 * 加奈子 - 小松菜奈 * 「ボク」 - 清水尋也 * 浅井 - 妻夫木聡 * 愛川 - オダギリジョー * 松永 - 高杉真宙 * 遠藤 - 二階堂ふみ[9] * 森下 - 橋本愛 * 長野 - 森川葵 * 桐子 - 黒沢あすか * 咲山 - 青木崇高 * 辻村 - 國村隼 * 緒方 - 星野仁 * 島津 - 中島広稀 * チョウ - 康芳夫 * 東 - 中谷美紀 * 金髪の男 - 葉山奨之 * コンビニ店員 - 渡辺大知 * 愛川の妻 - 派谷恵美 *
公開当時見に行こうと思ってたら公開終了。小松菜奈出演映画という事で鑑賞。
いかにも中島哲也監督作品らしい、好き嫌いは別にした時折（頻繁？）にこっちを置いてけぼりにする、パンクでシュールな構成。とりあえず、出て来る人物が潔いぐらいみんな人生落下中。それがある種カッコいいとかじゃなくて、ほんとに人生落下中。 役所広司演じる元刑事・藤島。妻と浮気相手が乗ってる車に愛車をぶつけ、相手を引きずり出し半殺し、女房・子供と別れ警察はクビ。元妻からの依頼で娘・加奈子の行方を探すが、行く先々で聞かされる加奈子の姿と相手の態度にしょっちゅう切れて半ギレ。全身ギトギトの上に服も着続けているから、不快指数激高。
そんな藤島の警察時代の元・後輩でヘラヘラしながら相手をイライラさせる妻夫木くん、どうみたってまともな刑事じゃない。藤島を挑発・コントロールして色々やっちゃおう的なキャラが基本クズ。終盤出て来るオダギリジョー扮する刑事・愛川（映画ではあまりに唐突に登場してきた感じですが）のイカレぐらいもウンザリだけど、映画通してクズっぷりを発揮してるブッキーの方がインパクト大。
いわゆる子供世代のキャラクターも濃い。反グレのようなグループのメンバーがみんな刹那的で怖い。二階堂ふみはもうナチュラルにすら感じられるヤンキー女っぷりが凄いし、橋本愛＆森川葵（ヤク中ビジュアルがお似合い）には本当に友情があったのかよ、と思う。過去の場面の語り役「ボク」のどんどん壊れていくところもシュール。クズにはなってくけど、まだ登場人物の中では同情できる。
それにしても加奈子である。
高校生の皮を被ったなんとやら、というがとにかく強烈すぎる。狙いをつけた相手を誘惑し、堕とし、ヤク中にして売春までさせる。一応彼女が何のためそんな事をするのか、という動機つけはあるけれど、それだけじゃあ納得できない。よほどサイコパスって言った方がまだ納得。なぜそこまで巻き込んじゃうという基準がぶっ飛びすぎている。
映画のラストで明らかになる加奈子に壊された人がその先に雪山で迎えた運命がシュールかつトラウマ過ぎる。いったいなぜそうなった＾＾；；
高校生の皮を被ったなんとやら、というがとにかく強烈すぎる。狙いをつけた相手を誘惑し、堕とし、ヤク中にして売春までさせる。一応彼女が何のためそんな事をするのか、という動機つけはあるけれど、それだけじゃあ納得できない。よほどサイコパスって言った方がまだ納得。なぜそこまで巻き込んじゃうという基準がぶっ飛びすぎている。
映画のラストで明らかになる加奈子に壊された人がその先に雪山で迎えた運命がシュールかつトラウマ過ぎる。いったいなぜそうなった＾＾；；
もはや色々とファンタジーなキャラになってる加奈子だけれど、演じる小松菜奈の美貌が特殊過ぎるスキルの説得力を増大。普通の高校生のシーンも可愛いけど、パーティーシーンで見せるパリピで派手なファッションすら超絶似合ってる。これが演技デビューなので台詞やらはまだまだだけど、じゃあ加奈子は誰、と聞かれたら小松菜奈しか思い浮かばないという所までいってます。
面白いかといわれると困りますが、とりあえず最後まで画面に惹きつけられました。独特の中島演出も過去の秀作（下妻やら嫌われ松子やら告白やら）に較べると作品との相乗効果が弱いですが、個人的には最後はバッドトラップな感じでこれはこれであり。。。
でももう一回観るにはしんどいなぁ・・・。
でももう一回観るにはしんどいなぁ・・・。
