邦画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016 日本映画)

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京都の美大に在籍する20歳の南山高寿(福士蒼汰)。ある日、彼は電車で大学に行こうとしたところ福寿愛美(小松菜奈)という女性に出会い、瞬く間に心を奪われてしまう。高寿は愛美に声を掛けるが、高寿のある一言を聞いた途端に愛美は涙を流す。その理由を尋ねることができずにいた高寿だったが、その後二人は付き合うことになる。周囲からもうらやましがられるほど順調に交際が進み、幸せな日々がいつまでも続くと考えている高寿。だが、愛美から思いも寄らなかった秘密を打ち明けられる。


* 監督:三木孝浩
* 脚本:吉田智子
* 原作 - 七月隆文ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

* 福士蒼汰
* 小松菜奈
* 山田裕貴
* 清原果耶
* 東出昌大
* 宮崎美子

 予備知識が無いまま、タイトルのイメージだけで想像して鑑賞。
 はあ〜〜〜〜、なるほどそういうストーリーだから、こういうタイトルなのね。正直うまいタイトルですね、これ。病気モノかと思ったらSFモノ。

 この映画の感想書こうと思ったら、ネタバレするしかないですね^^;;

 正直SF的な要素に関してはツッコミどころ沢山。原作を読んでないんですが、映画のストーリーから想像すると、たぶん原作でも矛盾やツッコミどころはあるんでしょうね^^;;

 ただ、そういう細かい所に目をつぶるとすごーく残酷な恋愛映画ですね、これ。何しろ主人公カップルに二人での未来が間違いなく存在しないわけで、それを分かってながら、お互いの時間を過ごしていく。これだけなら難病ものの映画でも同じことがいえますが、お互いの時間が逆に流れている設定なので、二人で時間を積み重ねていくというカップル作業(?)も出来ないわけですから。
 そりゃあふたりとも涙もろくなります。゚(゚´Д`゚)゚。

 それにしても主人公カップルを演じた福士蒼汰小松菜奈の素敵なことよ。
 電車で見かけた女性に一目惚れしてメールアドレスを聞く。もう、福士君ぐらいカッコよくないとただの危ない人ですな〜。ナチュラルボーンなカッコ良さ、適度な普通感がピッタリ。
 一目惚れされる小松菜奈ちゃんもとにかく綺麗ですね〜、そりゃ一目惚れします。出会いからやたら涙もろい彼女、すべてが明らかになって、最後の彼女視点のダイジェスト、もう号泣です。
 SF設定のいろんなツッコミどころをもう二人の芝居でチャラんしてます。ホントにいいカップルだな〜、可哀想だな〜なのです。
 あとはまったく別の見どころとして、人として違和感なく普通に笑う東出昌大が見れます。これはもはや貴重な部類に入るんじゃないかと思います・・・。

 小説読んでないのであれですが、多分これは映画のほうがいいんじゃないのかな、これ。監督も青春ものはまかせろの三木孝浩だし、脚本の吉田さんもフィルモグラフィーを観る限り結構好きな作品書いてるんですね。このコンビ、まだまだ映画を作りそうですね。