『転・送・密・室~神麻嗣子の超能力事件簿~』(☆3.4)



まずはあらすじ。

分身、時間移動、未来予知―ミステリの"掟破り"が存在する事件にはたして『論理的解決』は有り得るのか?
六つの超能力犯罪に挑むのは、おなじみチョーモンイン(見習)神麻嗣子、売れないミステリ作家・保科匡緒、美貌の能解警部。
いまミステリ界で人気最高のトリオの活躍をじっくりお楽しみ下さい。 

yahoo紹介より

シリーズ第5弾。
神麻さん、お~~~か~~~え~~~り~~~~♪♪♪

前作が番外編で、その影しか登場してこなかった神麻さん。
今回はちゃんと登場です。しかも2ページ目から、濡れ髪を披露!!(だからどうした)
表紙では普段みせることのなかった、おでこまで披露してくれてます。
ふるふる♪♪(バカ)

では、お約束の各短編の寸評を。

「念力密室!」
お馴染みの割烹着姿で茶碗を片付けてたところを保科さんあたりに呼び止められて振り返った、の図でしょうか。
でもその視線の柔らかいこと・・・保科、うらやましいぞ!!

「転・送・密・室」
竹箒を片手にお掃除中。
その顔のとっても幸せそうなこと♪♪いいコじゃあ~~~~^^

「幻視路」
珍しく黒髪を左右に纏め上げた神麻さん。デートでお祭りにいったんでしょうか。
いったいその相手は!!!(モンモン・・・)

「神余響子的憂鬱」
今回は花束を抱えてのご登場。でも誰かにプレゼントという表情じゃないですな。
どちらかというと、どなたかの「恋愛」にたいしてお節介を焼いてるときの顔じゃないかと^^

「擬態密室」
割烹着姿でぬか床をかき回す神麻さん。今回はいったい何をつけたんでしょうか。
ぜひ一度味見させてください^^

「神麻嗣子的日常」
髪を下ろしてリボンで一つにまとめ、服装はドレスという実に珍しいver.。
ううむ、やっぱり神麻さんは普通の格好の方が。なんでも似合うべる子さんには敵わないのか。。


わはは、べるさんにあきれられ、cuttyさんに大爆笑されたということで開き直りました(笑)。
と、萌えモードはこのあたりということで、本編の内容。
超能力に関しては手を変え品を変えいろんなパターンを見せてもらったし、楽しめました。
ただねぇ、その部分を覗くとどれも同じ小説に見えるのは気のせいなのか^^;;;
特に「神余響子的憂鬱」にでてくる、母と息子の関係のなんともいえない気持ち悪さ。
「擬態密室」でのモモちゃんと見合い相手の関係。
これって「夢幻巡礼」と一緒でねぇか?そしてそのいきつく先は「収穫祭」みたいな。。

結局一番面白かったのは、先行きをほんわかと仄めかしてる「神麻嗣子的日常」だったりする。
つまりはもうそろそろパターンを変えるか、結末までもっていくかした方がいいのかもしれないと思ったりして。
(あまりにもシリーズとしての展開が遅すぎですがな)。

余談。
「神余~」と「神麻~」での伏線らしきものを回収してみると、やっぱり神麻さんは保科と能解さんの子供では。
ついでに神麻さんと響子ちゃんは姉妹ではないでしょうか。
響子ちゃんの本名(らしきもの)が、「念力密室F」で出てきた子供と同じ名前だしね~。
「念力密室F」では双子的な伏線もあったし。。。。
あ、でも恭子ちゃんは聡子と保科の子供・・・という線もあるかも。。。



採点  ☆3.4