『夢幻巡礼』(☆3.5)



まずはあらすじ。

人を殺すことが、こんなにも、おもしろいとは思ってもみなかった―。能解警部の部下・奈蔵渉は警察官でありながら、連続殺人鬼。
自己の狂気を冷徹に見つめながら犯行を続ける奈蔵の、究極の目標は誰なのか?
複雑巧緻なトリックをちりばめた驚愕のサイコミステリ。
大人気の「神麻嗣子シリーズ」番外編。

yahoo紹介より

シリーズ第4弾にして番外編。
今回は神麻さんが登場しませんので、萌えモードなしでございます。
あ、保科さんもでてねぇな・・・別にいいけど。

ど~みても本編には欠かせない作品でしょう。
番外編って銘打っちゃったら、読まない人がでてきませんか。
それはそれでまずいと思うんですが。名蔵はこのあとのシリーズ本編にも名前が登場してるし。

冒頭の謎のメッセージがどうでもよくなるぐらい、歪んだ世界観炸裂。
登場人物のほとんどが理解できないっつか~なんというか。
逆マザコン(こんな言葉はないよね^^;;)の母親の歪んだ愛情の押し付け。
それによって歪んでしまう名蔵の心。でも実際ここまでくると本人の中にもともと素質があったとしか思えないですわな。

でも実はこの母親以上にいっちゃってる人物がどちゃっとでてきてるし。
なんでどいつもこいつもトラウマ抱えまくりなんですか?
いや、だれでも大なり小なりトラウマを抱えてるとは思うのですが、ここまでの人がこれだけ登場すると^^;;
読み終わって、もちろん小説として作中で取り上げられてる事件は解決するからそれはそれでいいんですけど、それがこの本のメインとはどうしても思えない。
やっぱりシリーズを構築するために存在した小説ということでしょうかね。
嫌いじゃないんだけどな~、そのへんが物足りない理由なのかな。。。
しかしまあ、この最後で予告された展開がホントになると、どうやってハッピーエンドにするきなのか謎ですね、はい。


ああ、いろいろな意味で感想書きにくい小説ですね、コレ^^;;;(感想の短さに表れてますな)
私はタックのでてくるやつをほとんど読んでないのでアレなんですが、「依存」に雰囲気が似てるんでしょうか?



採点  ☆3.5



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