『念力密室! 神麻嗣子の超能力事件簿』(☆3.7)



まずはあらすじ。

売れない作家・保科匡緒のマンションで起こった密室殺人。そこに登場する"チョーモンイン(見習)"神麻嗣子。美貌の能解警部…。
「神麻嗣子の超能力事件簿」の最初の事件である表題作をはじめ、"密室"をテーマにした6作品を収録!
奇想天外の連続に驚き続けること確実な、シリーズ初の連作短編集。

yahoo紹介より

はいはい、このまま続きますよ~^^
シリーズ初の短編集でございます。

さてさて、短編集になってファンにはと~~~っても嬉しいことがございます。
なぜならそれぞれの短編の扉に神麻さんのイラストが挿入されているのですっ!!
さあ、みなさん、声をそろえて~

か~~あ~~い~~い~~~♪♪

さあ、妄想モードから入ってしまいましたが、それぞれの短編の寸評を。

「念力密室!」
おお、初々しいぞ神麻さん。そんな正面から見つめられたら、保科さんじゃなくてもくた~っってなっちゃいますがな。
はじめまして、神麻嗣子と申します・・・感がにじみ出るイラスト、グ~~~です♪

「死体はベランダに遭難する」
おお、今度は「これからどちらに連れて行って頂けるのですか?」的じゃないですか?
まだちょっと緊張感が漂わせているのがまたかあいい♪

「鍵を抜ける道」
これが、炊込みご飯のようなほこほこの笑顔か~~~~~♪
神麻さんといえば割烹着、やっぱり似合うな~~~^^

「乳児の告発」
大根を見つめる神麻さん、「今日はなんにしようかしら~」
かあいいのでついついオマケしてしまう人の気持ちがわかりますなあ^^

「鍵の戻る道」
何をそんなに驚いてるんですか、神麻さん。
そんなお顔もきゅうとです^^

「念力密室F」
え、静かにですか?もしかして保科さんと能解さんがなにか・・・。
そんな優しい神麻さんがステキです^^



・・・・・ドン引きされそうな記事ですな^^;;;
いや、ひとつひとつの事件は整理されてて、レベルは高いと思います。
基本的な構造は似てるのに、見せ方をそれぞれ工夫してるので飽きないといいますか。
逆に似てる分だけ、シンプルに見せ所があってそれを堪能できるっていうのがあるのかもしれません。
一番インパクトがあったのは「乳児の告発」かな~。心理ロジックとしては「鍵の戻る道」が上かもしれませんが、犯人像の救えなさ感が^^;;;

そして収録作の中でも問題作なのが「念力密室F」
シリーズの伏線のためだけに書かれたような作品ですが、その暗示する未来が・・ねぇ^^;;;
次の作品のあとがきで、「このシリーズはハッピーエンドにする」とおっしゃってますので信用しますが・・・。
で、改めて読み返すとこの作品も含めて、やっぱり神麻さんは保科さんと能解さんの子供としか思えなくなってきたのですが^^;;


採点  ☆3.7