TVドラマ『不連続殺人事件』

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⑤『不連続殺人事件』(1991、フジテレビ):巨勢(野村宏伸

を紹介した。
この作品、リアルタイムで見て面白かったのだけれども、再放送すら発見できず、2回目を見ることができなかった。
そんなおり、ヤフーオークションにこのドラマのVHSが出品されていることを知り、さっそく入札。
当然競争相手もおらず(笑)、無事900円で入手。

そして昨日、商品が届いたのでさっそくチェック。
レンタル落ち、しかも古い作品ということで画質が不安だったのだけれども、非常に良好。
出品者に感謝だ。

実に15年振りの再見だけれども、やはりおもしろかった。
登場人物の設定や殺される人の人数など、原作に忠実かというとそうでもない気がする。
といっても、原作も相当昔に読んだきりなのではなはだ記憶が怪しいわけだけれども。
おそらくは2時間ドラマ調の味付けをしてる部分もあるだろうし、もっとも大きいトリック部分は原作に忠実に作られているけれども、それ以外は意外とアバウトだったりしてたので、そのへんはちょっと意外。原作はもう少し緻密だったのかな。
このあたりはiizuka師匠あたりなら、的確なご意見をいただけるのだろうか。

さてさてこのドラマの見所は、なんといっても役者陣の奮闘ぶりだと思う。
主役の探偵、巨勢博士を演じた野村宏伸をはじめ、神田正輝ベンガル原田大二郎西岡徳馬古尾谷雅人など濃い演技派達が濃い演技を披露してくれていて、実に楽しい。女性陣も佳那晃子の綺麗さにはビックリした。

昔の記憶だと、野村宏伸はあまり巧くないという印象があったのだけれども、改めて見ると非常にいい演技をしている。
彼独特の声と、2枚目だけれどもどこか飄々とした雰囲気、その中で時折みせる感情の起伏など、じつにいい。
最近はまったく見かけない気がするが、元気にしてるのだろうか。。。

そして、特筆すべきは神田正輝
初見のときも印象に残っていたのだけれども、あらためて彼の演技は最高だった。
イメージとしてやはり大人の2枚目という役柄のイメージが強い神田さんだけれども、この作品で演じたピカ一こと土居光一は普段の彼のイメージとは正反対の粗野な芸術家。そんな役は見事に演じきっている。下品な演技も板についてるし、クライマックスの場面での演技でファンになた当時のことを思い出してしまった。
いやあ、彼の演技を見るだけでもこの作品を見る価値があると思ったぐらいだ。

正直、映像や演出の古めかしさなどやっぱり昔の作品だなあ、と感じてしまうところはあるけれども、それでも買ってよかったと大満足。
もし近くのレンタルビデオ屋さんで見かけられたなら、ぜひ見ていただきたいなあ。
見つからない、でも見てみたいというかたは、ご一報下さい。
ビデオをお貸ししますよ~^^