『図書館革命』(♡4.7)  著者:有川浩


まずはあらすじ。

正化三十三年十二月十四日、図書隊を創設した稲嶺が勇退。図書隊は新しい時代に突入、そして…。
「メディア良化法」が成立・施行され、超法規的検閲に対抗するため、図書隊が「狩られる本」を守っている現代。ある日、敦賀原子力発電所が深夜に大規模な襲撃を受けた…。
極上のエンターテインメント『図書館戦争』シリーズ、堂々の完結編。


yahoo紹介より

発売と同時に購入したものの、なぜかい1ページも開くことなく年を越えてしまいましたが、やっと『図書館シリーズ』完結編読み終わりました。

うひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょ~~o_ _)ノ彡☆ばんばん!
クスクス(≧艸≦*)…ゲ、ゲンカイ m9(≧∇≦*)ノ彡☆ブ '`,、'`,、'`,、 ッ!!!
(/∇゜\)チラッ♪(*/0\*)イヤァーン♪
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*ポワワワァァン

感想以上!!(笑)

いやあ、がっつり萌えてしまいました^^;;
玄田の無鉄砲ぶりや稲嶺元指令の相変わらずの漢っぷり(あの車椅子にも痺れましたが)、さらには当麻ののほほんキャラクター。手塚兄と柴崎の駆け引きもよかったです。
ストーリの展開としてはやや間延びした部分もあるのですが、それでもアクションシーンやいろいろなテーマ性も踏まえて、きちんとかかれていたと思います
が・・・

いやあ、冒頭のカミツレデート(本当の冒頭はテロニュースですが)のバカップルぶりに萌え、図書館への帰還シーンで爆笑し、柴崎と手塚弟の担保にニヤリ、そして本屋のバックヤードであんなことやこんなこと(襟をつかんでというのがまた♪)、エピローグの鉄拳制裁まで・・・
自宅でひたすらニヤニヤしながら読んで正解。
電車で読んでたら、不審者として怪しまれること間違い無しですがな^^;;
前作のあたりから、もはや「キャラ読み」小説と化していた私ではございますが、作中で「キャラ読み」について触れられているので、安心してラブコメモードに浸ることができました♪
こちらの期待を外すことなく描ききってくれた有川さんに乾杯!!
そして、ラブコメ万歳!!

さてさてラブコメ談義がこれぐらいにして。
もう一つのテーマ(というかこれが本命のテーマだと思うのですが)といえる「表現の自由」。
このシリーズではある程度図書の検閲問題に絞ってテーマを展開している。
こういったわりと読みやすい作品でテーマを提示すると、へたなフィクションや専門書(?)を読むよりも判りやすく考える契機になるだろうと思う。
ただ、スピンオフ(?)作品ともいえる『レインツリーの国』のように、物語がテーマを喰ってしまう傾向が、後半2冊では顕著にでてしまっている側面があるのではないだろうか。
『図書館危機』のレビューでも少し触れたのだけれども、もしかしたらあまりに登場人物が登場人物の言葉で喋りすぎてしまっているところに原因があるのかもしれない。
もちろん“キャラ読み”をするならば、その方向性は正しいと思うし、この作品においてもその世界にどっぷり浸ることができるから、それはそれでいいのかもしれないが・・・。
せっかくの読ませる小説、そして「表現の自由」という難しい問題に真摯に向かう著者の姿勢は感じられるだけに、もったいないといえばもったいない。

ただ、“キャラ小説”あるいは“ラブコメ”としては、これ以上ないぐらい幸せな気持ちで読み終えたし、満足感は十分ある。
番外編が4月に発表されるらしいが、いまからワクワクドキドキ。
こんどはまたどんなストーリーで私を照れさせてくれるのか。



採点  ♡4.7