『Q.E.D.証明終了 27』 著者:加藤 元浩


本格ミステリ裁判員制度を攻略!! 誰よりも早く、詳しく裁判員制度の達人へ!。

yahoo紹介より

発売は7月、でも出てるのを知らずに今日買って読みました^^
収録作品は『鏡像』、『立証責任』の2作品。

『鏡像』では、双子というミステリお馴染みの題材をネタに、「Q.E.D」らしいロジカルと人情を融合させた佳品。
序盤で想が話す鏡に映る鏡像の話が、ロジックの部分で生きてくるし、犯人を特定していく過程も綺麗にまとまってると思います。
最後の部分で若干発想の飛躍かな・・・という部分があるものの、あくまで関係者の心情を鑑みてという補足ということで、後味の良さには繋がります。

『立証責任』は、平成21年開始予定の裁判員制度を周知させるために想と可奈の通う高校で模擬裁判が開かれる。
そして2人は裁判員に選出され、実際の事件を題材に裁判員制度を体験していくというもの。
短い内容ながら大まかな裁判員制度が把握できるし、作者の意欲が感じられる一遍。
最後の部分で想が出した結論の部分に関しては、裁判員自身がどれだけ事件を考えればいいのかという点で個人的には腑に落ちないところがあるものの、全体としては物語の興味と裁判員制度の解説が上手い具合にマッチしているのかなと思います。

それにしてもこのシリーズにおける想と加奈のコンビは安心して見られますな~。
完全にお互いの信頼感の元にボケとツッコミのコンビが確立されていて。
個人的には加奈に殴られて気絶したまま自転車に括り付けられて運ばれていく想が好きかも(笑)。


採点  3.5