『まぼろし曲馬団 ~新宿少年探偵団~』(☆2.8)



「この街を、海にする。汚れきった街に本当の美しさを教えてやる。人間は所詮クズでしかないのだ…」。
新宿の夜空に、人喰い鮫が襲来し、銀色の顔をした男が跋扈する。彼らの真の狙いとは何なのか?
迎え撃つ壮助、謙太郎、響子ら新宿少年探偵団の面々の心にも、事件の推移とともにさざ波が立ち始める。

yahoo紹介より

実に1年3ヶ月ぶりにこのシリーズの記事更新です。
いや、ほんとは一気に読み終えてたから記事にしてもよかったんですけどね、さぼってました。
まあ、あまり読んでる人はいらっしゃらないようなんで問題なかったとは思いますが(笑)。

中休みのような前作を挟んでの作品。(出版期間自体も2年3ヶ月も空いてたそうな^^;;)
シリーズとしてはもうこの辺りからここの作品というよりはラストへ向かっての壮大な物語の第1章って感じですね。
当初の目的だったらしい現代版少年探偵団というお題目の影はほとんど残ってません。
もう完全にSFの世界。
今回は新宿の空を人喰い鮫が跋扈、さらには謎のゴム人間も。

ただそれらの描写はこれまでのシリーズ作品に較べると淡白。
むしろ事件の裏側で密かに進行しているらしいもう一つの物語への伏線の方が大きくなっていってます。
その過程の中で少年達の心の変化もシリーズを通して読んでる人に一喜一憂。

果たして少年達はどこへ向かうのか。
ファンはもうただひたすら見守るしかありません。。。