フランスVSポルトガル

フランスの英雄ジダンに残された時間はあと2試合、最高の舞台で彼の花道を飾りたいフランス、そして40年ぶりの準決勝進出そして初優勝を狙うポルトガル
そしてジダンフィーゴというリーガエスパニョーラを代表してきた2人の対決としても注目の一戦。

正直この試合、どちらかのファンでなければやや物足りない試合になってしまったと思う。
特にフランスは立ち上がりから、守備先行のプランなのか過去2試合でみせた素晴らしい運動量が影を潜めてしまい、1トップのアンリへの中盤のフォローが遅れ気味。
こうなるといくらアンリとはいえポルトガルの守備陣を崩すには容易ではありません。
逆にパウレタも本来セカンドアタッカータイプの選手であり、1トップで体を張るにはチュラムを中心としたフランスDFはちと厳しすぎる相手。
こうなるといかに中盤でボールを支配するかですが、ボールをキープはするものの集中力を欠いたような単純ミスの多いフランスに対し、ポルトガルはC・ロナウドが絶好調。彼がドリブルを仕掛けるたびに、フランスのDF陣が混乱に陥ってましたね。しかし最後のところで中央の選手にボールが渡らず、こちらも流れに乗り切れません。

そんな膠着状態が続く中、33分エリア内でドリブルを仕掛けたアンリをカルバーリョが倒してPK。倒したというよりつまずいたといった表現の方が正しいような微妙なファールでしたが、これが今のフランスの勢いなのか・・・。このPKを蹴るのはもちろんジダン!!前の試合でPKを止めまくったGKリカルド、今回も方向は読んだものの完璧にコースを狙ったシュートに触れることは出来ず、ついにフランスが先制。そのまま試合は後半へ

後半、勢いにのるフランスが開始早々決定機をつかみますが、リカルドがよく防いで切り抜けます。
追加点が欲しいポルトガルですが、先制したことにより無理をしなくなったフランス相手に攻めあぐねてしまいます。C・ロナウドが相変わらずキレキレだっただけに中央に一人でも強い選手がいれば・・・という感じ。パウレタも悪くはないのですが、あからさまに転んでしまうことが多く、もう少し粘って後ろからの攻め上がりを待てれば。
こうなっていくと試合はだんだんスローテンポに。時折リベリーが素晴らしい走りを見せるもののフォローがたりないフランス。時間が立つにつれ試合から消えていってしまったデコのプレーが攻撃の単調化に拍車をかけてしまったポルトガル
フェリペも打開策を求めパウレタを交代。しかしこれがポルトガルにさらなる混乱を呼び起こしてしまい、個々で仕掛けていくしか出来なくなってしまいました。
ロスタイム、GKリカルドも攻撃に参加(セットプレーが終わった後にこぼれ球を競ったのはたまげましたが^^;)するものの結局フランスの固い守備を切り崩せず。
結局1-0のまま試合終了。

これでフランスはジダンに最高の花道をプレゼントする最後の挑戦権を手にしました。
この日のプレーは過去2試合素晴らしい内容を見せた反動か、出来自体は芳しくなかったのでもう一度兜の緒を締めて頑張って欲しいですね。どうせなら優勝してほしいよ。
あとはバルデスが妙にボールを前に落とす場面が見られたのは不安ですが^^;