イタリアVSドイツ

ついにベスト4。開催国ドイツとスコア以上に強さを感じさせるイタリアの対決。
一応ちゃんと生観戦してましたが、今日は私用で朝7時に家を出たので記事を書くのが遅くなりました。

いやあ試合としては息詰まる展開というか正直地味めではありました。いや、だからといってつまらなかったわけでは無いです。
ドイツはアルゼンチン後の暴力行為が発覚したフリンクス、イタリアは怪我のネスタを書いたもののあとはほぼ予想通りのスタメン。ただ、疲れが溜まっていると判断されたシュバインシュタイガーのかわりにタイプの違うボロウスキが起用されたいるのがどう出るか。

立ち上がりから好調ぶりを披露する両チーム。激しい攻守の切り替えで先制点を狙いにいきます。ただシュバインシュタイガー不在の為、好調の2トップに対する球出しに若干苦労するドイツに対し、イタリアの激しいプレスが襲い掛かります。そしてこの日ドイツがプレス開始のラインを下げた事によってラクにプレイできたピルロが天性のゲームメイクを披露、1トップのドニ、そしてたびたび鋭い飛び出しを見せるペロッタに素晴らしいパスを配給します。レーマンの好守と必死のラインコントロールの前に得点こそ奪えないもののゲームを優勢に進めます。

後半に入るとじょじょにイタリアの動きが遅くなり始めたのが影響したのか、一層攻守の切り替えが早くなります。クローゼ、ポドルスキーの2トップが際どいシュートでイタリアゴールを襲えば、この日何度もチャンスを作ったピルロ→ペロッタのホットラインがレーマンに迫っていきます。
そしてお互いの攻撃陣が持ち味を見せれば、守備陣も負けずに奮闘、準決勝に進んできたチームなんだというのを再確認。
結局無得点のまま試合は延長に。

延長はオドンコールイアキンタというスピード豊かなスーパーサブがピッチを走り回ってチャンスを作り出します。延長立ち上がり早々、イタリアは2本シュートがレーマンの壁を破るもポストに嫌われ、これはドイツに運があるのか???
お互い無得点のまま試合は後半終了が近づいてきます。このままPK戦突入ならばすでに経験してきたドイツが有利か・・・・そう思われた瞬間、意外な伏兵が試合を一気に動かします。CKからボールを受けたピルロがパス、これを受けたグロッソのシュートは完璧な軌道を描きます。ここまで大会を通して素晴らしいセービングを見せたレーマンもこれを防ぐ事が出来ず、ついに1点がイタリアに入ります。それにしてもこの大一番で点を取るのがスター軍団イタリアでは地味な(そして顔も地味な)グロッソとは・・・。
痛恨の失点を喫したドイツは必死の攻撃にでますが、逆にカウンターからデル・ピエロにゴールを決められ遂にジエンド。

開催国の意地、そして低かった前評判を覆し大会がすすむにつれ素晴らしいパフォーマンスを見せたドイツ。破れたとはいえ国民は拍手で敗者を称えるのではないでしょうか。
そしてイタリア。とかく不祥事が合った時のこのチームの結束力はすごいとしかいいようがないですね~。82年イタリアの優勝に貢献したのも八百長疑惑での出場停止処分がとけたばかりのロッシだったし、今回も大会直前にユベントス八百長疑惑が浮上するなかブッフォンカンナバーロといった所属選手の活躍は大変光ります。
そして王子様を支える陰のキング、ピルロ。今イタリアに欠かせないのは間違いなくこの選手でしょう。
果たして決勝でも彼のゲームメイクが楽しめるでしょうか?