ブラジルVSガーナ

王国ブラジルの牙城を崩すのは、もしかしたらこのチームなのではと思ったガーナ。
しかし、その予感は開始5分でもろくも消え去ってしまった。チャンスでしか動かないロナウドが、カカのスルーパスに鋭く反応。GKを華麗に交わしゴール。
どうやら調子は間違いなく戻ってきてるらしい。
試合自体はどちらかといえばガーナペースだったのではないだろうか。その身体能力はロナウジーニョすら凌駕するのでは、というぐらい信じられない動きを見せ、ブラジル守備陣を翻弄するも、最後のシュートがことごとく決まらない。
逆に前半ロスタイム、オフサイドトラップの裏をついたカフーがゴール前に絶妙のクロス。ここまで不調のアドリアーノが押し込んで2点目。カフーのパスはオフサイド気味だったが、とにかく相手の嫌な時間に決めてしまう、まさにこのあたりが経験の差なのか。例え調子が上がらなくてもブラジルはブラジルなのである。

後半も2点を追うガーナの攻撃をブラジルが悠々と受け、逆に最終ラインの裏へ抜け出したゼ・ロベルトがGKをかわしダメ押しの3点目。
結局ガーナの個人能力の上をいったブラジルのサッカー。
今大会絶好調のカカ、そして不振といわれたロナウドアドリアーノが復調の気配。いよいよ王者が連覇に向けて本気モードに切り替え?
あとは現代サッカーの頂点、ロナウジーニョがいつトップフォームを取り戻してくるのか。
次はフランス、20世紀最後のチャンピオンと21世紀最初のチャンピオン、ジダンロナウジーニョの対決が今から楽しみです。