オランダVSコートジボワール

アルゼンチンの強さを考えるとここで確実に決勝トーナメント進出を決めておきたいオランダと、ワールドカップ初勝利をかけるコートジボワールの一戦。
強豪アルゼンチンに対して素晴らしい内容をみせたコートジボワールですがこの試合も開始早々個人技を生かした縦突破でペースを握ります。

とにかくボールを持ったらとりあえず行けるところまでドリブルで行け!!こんな決まり事がありそうなぐらい個人パワーですがこれがまた結構いい!!オランダも中々ボールを取る事ができません。それでもオランダはオランダ、ロッペンの破壊力抜群のドリブルで左サイドを切り裂くも、ファン・ニステルローイとのコンビがこの日も噛み合わず。また積極的にオフサイドトラップを仕掛ける相手に中々チャンスが生まれません。
しかしこんな流れを変えるのはセットプレー。前半22分、ゴール前やや右からのFKをファン・ベルシが弾丸シュート、壁の横を抜けてゴールに突き刺さります。試合は流れを自分達に引き込みます。そして直後の27分、再三最終ラインの裏を狙っていたファン・ニステルローイがフリーで抜け出しゴール、2-0となります。
しかしこれでも諦めないのがコートジボワール。とにかくスピードと個人技で積極的な攻撃を展開。特にオランダの右サイドは再三崩されてピンチを迎えます。
攻撃も前半途中からロッペンが二人にマークされセルビア・モンテネグロ戦のようなドリブル突破が出来ません。
なんとか猛攻を耐えてきた38分、ハカリ・コネが強烈なドリブルシュート、DFの影で見えなかったオランダGKファン・デル・サールの指先を抜け得点奪取。前半のうちに1点差に迫りますが、あえなく前半終了。

後半も流れはコートジボワール。とにかくドリブル突破→シュートの連続するも、守備を固めるオランダの壁の前になかなかゴールまで届きません。ドリブル突破のあともう少し早くセンタリングを上げてみたり、状況判断がもう少し的確にできればこの段階で追いつけたかも。しかしそこはアフリカのチームらしくゴリゴリ攻め続けます。
オランダは得点シーン以外ほとんど仕事の出来なかったファン・ニステルローイをベンチに下げるも、流れはまったく変わらず。この日の審判がもう少し巧かったら、1本ぐらいPKを取れてたかも、と思えるぐらいオランダ必死の守り。時折ロングボールが前線に繋がるも攻撃の人数が足りずに得点に結びつかず、後半はコートジボワールの一方的なぺースといっても過言でない状態。しかしなんとか最後まで踏ん張りきり1-0の勝利。決勝トーナメント進出を決めました。

ただ勝ちはしたものの課題は山積。ほとんど機能しなかった両エースのコンビ。ファン・ニステルローイはまったくといっていいほどボールに触れず、ロッペンも一人にパスコース、一人には縦のスペースを二人掛かりで潰されてしまいます。正直にいえば、ファン・ニステルローイがこのまま不調を引きずるなら、ドリブルのスペースを与える為にロッペンをセンターで起用してはと思うぐらいでした。この試合を見る限り、アルゼンチン相手にはそうとう苦労しそうですよ~。

逆に破れたコートジボワール。強豪相手に2試合とも主導権を握っただけに、組み合わせが悪かった!!としかいいようがありませんね~。