ブラジルVSクロアチア

初戦、オーストラリアに破れた日本にとってブラジルVSクロアチア戦の結果は予選リーグ突破に大きな影響を与えます。
連覇を狙う王者ブラジル対東欧の中堅国クロアチアの一戦は大観衆の中キックオフ。

序盤から実力で勝るブラジルが最強のカルテットを中心にゴールに迫ります。アドリアーノロナウドの強力2トップ、さらにロナウジーニョ、カカが後ろからフォローするというサッカー好きには堪らない展開。特にロナウジーニョはシーズンの疲れも見せず、世界最高のテクニックを披露、ブラジルの攻撃をリードします。
しかしながら堅守を誇るクロアチアも簡単にはゴールに迫らせません。むしろ気合の乗り方はブラジルより上だった気がします。
それでもやはり個人技で勝るブラジル、ついに前半43分ゴール前20Mから狙い済ましたゴール。やはり日本と世界の差はこのロング(ミドル)シュートの正確性なのかと思わせる素晴らしい得点。結局前半はブラジルが1点リードで終了。

後半、1点を追うクロアチアが反撃を開始。開始直後からブラジルゴールにシュートを浴びせていきます。しかしながらいくら攻撃陣に劣るとはいえブラジルはブラジル、簡単にはマークを外さない動きに決定的なチャンスを作る事が出来ません。逆にここまでほとんど試合から消えていたロナウドが突然輝きだしたりと、どこまでもブラジルはブラジル。
中盤以降のクロアチア優勢の中、きっちり守りきって大事な初戦を白星で飾ります。

勝ったとはいえ、チームとしてはまだまだの印象を残したブラジル。特にロナウドは決定機はつくるもののそれ以外はまったく精彩を書き、そのほかの選手もまだまだコンディションがと言う感じ。しかしながら今のブラジルは調子が悪いなら悪いなりに勝つサッカーが出来るところが強み。ジーコが現役時のブラジル歴代最強と言われた82年組とは違い、確実な強さを感じさせましたね。コンディションは多分決勝戦にピークを合わせてるんでしょうね。
対するクロアチアも本調子ではないブラジルだったとはいえ、勝ちに行くサッカーを披露、結果負けたとはいえ予選突破に自信をつける試合内容となったんではないでしょうか。日本も死に物狂いでいかないと、このチームは強いですよ、ほんと。