『藍より青し』 著者:文月 晃

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 大学2年生・花菱薫(はなびしかおる)は学校の帰り道、一人の和服の少女に出会った。 尋ね人があるという彼女を手伝ってあげる薫だが、メモの住所はすでに空き地になっていた。落胆する彼女のもっている写真に写っていたのは、なんと幼いころの彼女と薫自身であった。

  彼女・桜庭葵(さくらばあおい)は18年間、薫の許婚として育てられてきたのだったが、突然花菱家から一方的に婚約を破棄されてしまった。しかし、幼いころからずっと薫の妻になることを夢見てきた葵にはとても信じることができなかった。薫が花菱家を出たことを知った葵は、薫の真意を確かめるため、無断で家を出て直接会いに来たのだった。

  「私 桜庭葵は 薫さまのもとへ嫁ぎに来ました!」

  花菱家に戻って一緒になろうという葵。 しかし、 薫には花菱家には戻れない理由があった・・・。

ずっとこの漫画を読んでて、今月ついに最終巻が発売されました。
いや~、7年間ですか。お疲れ様です。
アニメから入ったんですけど、まあ正直読者を選びそうな漫画ですよね~。いってしまえばアキバ系の人たちが好きそうな展開と絵なんで・・・。
とにかく甘々な漫画です。まずヒロインが小さい頃から純粋培養された、今の日本じゃ絶対におめにかかれないだろう的な人種です。
しかも主人公の事を一途に思い続けてるなんて、男冥利につきますなこれ。

そしてお約束というか、主人公はまわりのたくさんの女性からモテモテです。いやあ~、うらやましいというかなんというか・・・。
ただ、このタイプの漫画でよくある流れで、当初の設定では想像してなかった、いわゆる脇キャラがヒロインより魅力的になってる現象が起こってます。
物語の途中はもう、この脇役ティナのエピソードの方がメインの展開になっちゃうし。
まあ、許嫁っていう設定上、ジャンプで連載してた「いちご100%」みたいに当初と違うエンディングになっちゃったみたいな事はありませんでしたが、最終回もこのティナの視線で語られるあたりは、作者の思い入れを感じさせてくれました。

まあ、途中かなりの中だるみはあったんですけど、それなにりきちんとエピソードを作ってたので最後まできちんと読めます。
でも僕は本編より、単行本に収録されてる4コマ漫画の方が好きだったんですけど・・・。