ゴジラ FINAL WARS 監督:北村龍平

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ゴジラ生誕50周年にしてファイナルを謳うシリーズ第28作。21世紀を迎えてまもなく、地球は度重なる戦争や発達しすぎた科学技術の反動で多数の巨大怪獣を呼び覚ましてしまった。特殊能力を持つミュータント(松岡昌宏ケイン・コスギら)で結成された地球防衛軍がそれらに立ち向かう中、宇宙からX星人北村一輝など)が飛来。彼らは地球との友好を提案し、怪獣たちを地上から消滅させたのだが…。



 僕は怪獣映画が大好きです。そのきっかけはやはりゴジラ。平成に入ってからはガメラシリーズのクオリティに比べると、かなりチープな作りで質的に数段劣っているとはいえ、やはりゴジラの存在は特別なのです(ちなみに僕はガメラ派)。そのゴジラシリーズもこの作品でついに完結。メガホンを撮るのは

なんと北村龍平。まったく完成品が想像出来ない!!

で、感想はというと、うーん、それなりに面白かったです。

ただし、ゴジラ映画として観なければね。

この映画がゴジラ最終作でなければ十分ありだったと思います。ゴジラ、というか怪獣映画の定石からは外れてますが、それはそれでありだとね。でも、最終作というからにはどうしても、そこにゴジラ映画らしさを求めてしまうんじゃないか。特に昭和版から観てる人には。そういう意味では完全に期待を裏切ってると思いますよ。

なにより、オープニング以降ゴジラが登場するまで  約1時間。

あってもなくてもな~、っていうような人間ドラマが繰り広げられます。
個人的に北村監督は人間ドラマや、恋愛的な要素を描くのは上手くないと思っているので、結構冗長で粗が目立ちます。その間、とりあえずいろんな怪獣はたくさん出てきますが、ラドンアンギラスはともかく、エビラカマキラスクモンガあたりの微妙なチョイスがそそられない!!。

そしてやっと  南極よりゴジラ登場!!

って、南極の氷をミサイルで打ち破って、1カット人物が入ったら、次のカットでいきなりゴジラもう地上に登場!!。

違うじゃん、僕らは氷の中からドーンと登場するシーンが見たいんだってば!!

その後の多数の怪獣の格闘も秒殺の嵐!!というか、勝ち負けが良く分からないまま、突き進むゴジラ。僕の好きなヘドラなんと10秒も写ってないのでは・・・むしろ地球防衛軍X星人の戦いの方が長いんじゃないの?それってゴジラ映画じゃなくないか・・・。まあ、その中で何故キングギドラがいないのかという答えは、まあちょっと納得。

 そしてラスト。ゴジラの格闘シーン(戦闘シーンではない!!)のミニチュアワークなんか過去最高のレベルだと思うけど、ラストのラストは異常に安っぽい画の連発。これで終わるのかよ!!

 まあ、ドン・フライがいきなり日本語のアテレコだったの見た瞬間いやな予感はしてたけどさ・・・。まあゴジラファンじゃなければないほど楽しめる不思議な映画。

 やっぱりミニラはシリーズの鬼っ子だね。