『貞子VS伽倻子』  監督:白石晃士

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あらすじ

 「リング」の貞子と「呪怨」の伽椰子というJホラーを代表する恐怖の2大キャラクターの共演が実現した作品。「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズや「ノロイ」「オカルト」などホラー作品を多数手がける白石晃士監督がメガホンをとり、山本美月が主演、玉城ティナ安藤政信らが共演する。
 その映像を見ると貞子から電話がかかってきて2日後に必ず死んでしまうという「呪いの動画」を見てしまった女子大生の有里。そして、入ったら行方不明になるという「呪いの家」に足を踏み入れてしまった女子高生の鈴香。共に呪いをかけられた2人を救うために立ち上がった霊媒師の経蔵は、貞子と伽椰子を戦わせるという秘策に打って出る。

 	
スタッフ

監督
白石晃士

 
キャスト

倉橋有里:山本美月
高木鈴花:玉城ティナ
上野夏美:佐津川愛美
森繁新一:甲本雅裕
常盤経蔵:安藤政信



 ついに来た、この日が・・・。
 「エイリアンVSプレデター」でも「ジェイソンVSフレディ」でもなく、Jホラー界の2大ヒロインの共演が・・。
 こりゃ見に行くしかないでしょう。たとえ最近の貞子さんが、始球式したりオシャレ写真を発表したりと完全にタレント化してたとしても・・伽倻子さんがあまりにも神出鬼没すぎてギャグ化していようとも・・。

 映画が始まってすぐルールが微妙に変わっているのに気づく。呪いのビデオを見て死ぬまでの期間が1週間後から2日間(48時間)への凶悪変更、逆に呪いの家は、敷地に入るぐらいなら呪われなくなった親切仕様。もう、明らかに映画の尺の関係による変更なのがあからさまな気がしますが(笑)。
 ちなみに「呪いのビデオ」も「呪いの家」も、劇中大学の講義(都市学?)で都市伝説として取り上げられるぐらいメジャー化している様子。特に甲本雅裕扮する教授は、貞子に関しては異様に熱く語るファン仕様。彼が講義で語る貞子の都市伝説化の理由、メディアがビデオからDVDに変わり、ビデオの存在が廃れてしまったから、という理由には妙に納得してしまいましが。

 ヒロイン同士のランク付けは微妙ですが、ビデオを見てもらえればどこへも行ける貞子に対して、今回は家から出れない伽倻子さんが微妙に押され気味。但し、ひとたび家に入ったならば、かつてない程に速攻で血祭りにあげて下さいます。その姿は「呪い殺す」というよりはただの「殺す」という表現がピッタリです(元々伽倻子さんはソッチ系かもしれませんが)。ちなみに今回は俊雄くんに関しては完全に空気、猫はそれ以上に空気でしたが。

 それに比べて貞子さんは呪い殺すがピッタリです。ビデオを見て48時間たったら取り憑かれて自死しちゃいます(多分)。そんな控えめ(?)な貞子さんも、呪いを阻止しようとする人、48時間前に自殺しようとする人には容赦ありません。霊媒師さんは貞子に取り憑かれたお弟子さんに殺されそうになったうえに、最後は自分も取り憑かれて止めようとした甲本さんにヘッドバッドでダブルノックダウン。貞子に会いたいが為に「呪いのビデオ」を見た甲本さん、貞子に会うこともできず無念のリタイア、完全に犬死でした^^;;

 まぁ、そんなこんなで、2大ヒロインに安藤政信扮する最強の霊能力者が挑むクライマックス。「呪いの家」を舞台にしたバトルシーン。お互いどちらが獲物を呪い殺すのか、というトンデモなく嫌なバトルです。どちらも相手を倒すというよりも、あくまでどちらが獲物に先に辿りつくかという競争です。ちなみに前哨戦の貞子VS俊雄くんは貞子の瞬殺で終わりました。さすがに貫禄が違いましたな。

 二人(?)の対決は、家の中で収まらず、なぜかの「呪いの家」の近くにある井戸!!に場所を変えてのラストバトル。伽倻子さん、家から出れるんかい!!いや、そんな細かいことはどうでもいい!!一体どちらがどんな技で勝つんだ!?

 これ以上は自分の目で確かめてください。すごい事になります。シリーズ史上最恐のエンディングです。ああ・・お腹一杯。
 ・・・と思ったら、真のクライマックスはエンドロール後にありました。映画館にわざわざ行く人も、DVDで楽しむ人もエンドロール後の真のクライマックスは見逃さないでください。
 あなたはこの本当のクライマックスで、泣くか、叫ぶか、笑うのか?

 とりあえずもし続編が出来たら多分見ると思います。劇場に足を運ぶかどうか分かりませんが・・・。