『うた魂♪』  監督:田中誠

 高校の合唱部をテーマに描く夏帆主演の感動青春ストーリー。自意識過剰だったヒロインが、挫折を経験して“合唱”の真の魅力に目覚めていく姿をユーモラスかつさわやかに綴る。共演はガレッジーセールのゴリと「ALWAYS 三丁目の夕日」の薬師丸ひろ子。監督は「タナカヒロシのすべて」の田中誠。

 北海道のとある町。七浜高校合唱部のソプラノパートリーダー、荻野かすみは、自己中心的で自意識過剰な女の子。自分の歌声とルックスに自信満々の彼女は、イケメン生徒会長から写真のモデルを頼まれ有頂天に。ところが、意気揚々と歌っている瞬間の顔を“産卵中のシャケみたい”と評され、あえなく自信喪失、退部を決意する。ラストステージのつもりで参加した夏祭りの合唱祭でも、ただ一人下を向いてやる気ゼロのかすみ。そんな時、番長の権藤洋が率いる湯の川学院高校のヤンキー合唱団の魂のこもった熱い歌声を聞き心動かされたかすみは、忘れかけていた歌への情熱を取り戻していく。

 	
監督: 田中誠	
 
出演

 夏帆     (荻野かすみ) 
 ゴリ     (権藤洋)
 石黒英雄   (牧村純一) 
 徳永えり   (野村ミズキ) 
 亜希子    (松本楓) 
 岩田さゆり  (青柳レナ) 
 ともさかりえ (黒木杏子) 
 間寛平    (荻野知恵蔵) 
 薬師丸ひろ子 (瀬沼容子) 
 ゴスペラーズ  
 吉川まりあ  
 山本ひかる  
 矢部裕貴子  
 粕谷佳五  
 七枝実  
 江畑浩規  
 KUMAMI  



すいません、また更新があいてしまいました。
これでは月1ぺース。復活したとはいいがたいですね^^;;


で、今回は映画です。
予告編や宣伝を見た限り、『スウィング・ガールズ』や『フラガール』の2番煎じの香りがプンプンしてましたが・・

いや、面白かったです。
完成度では先行の話題作には及ばないかもしれないですけど、これはこれで十分見れる作品になってると思いますよ。

とにかく、主演の2人がバカというかはまってるというか。
のっけから砂浜で大熱唱のヒロイン役の夏帆。自意識過剰というよりもはやイッちゃってる感あふれまくり。
あまりの自己陶酔っぷりと、その姿が妙に似合ってしまう夏帆の表情。
電車の中で、自分の歌声を聞いて陶酔、あげぐに妄想の世界にまで突入するイカレっぷりに思わず微笑。

そして、そんな夏帆の前に立ちはだかるというか、助けになる高校生にゴリ^^;;
当然高校生には見えませんな。ただそのアフロ(?)の似合いっぷりと奇妙な存在感、抜群です^^
ゴリ率いる湯の川学院高校ヤンキー合唱部が唄う『15の夜』、高校生の合唱大会にあるまじき格好とパフォーマンスなんですが、妙に心に響きます。物語の展開上、ここで説得力がないとどうしようもなくなっちゃうんですが、そういった意味では正攻法ではなく、とにかくインパクト重視のやり方が功を奏してますね。

スウィングガールズ』のジャズ、『フラガール』のフラダンスもそうなんですが、役者の演技力だけではなくジャズやフラダンスといった素材の部分の完成度がどれくらいに観客に伝わってくるなんですが、この作品もそのツボはきちっと押さえてます。
夏帆の独唱、コーラス部の合唱が本当に唄ってるのかアテレコなのか即断はできませんが(おそらくアテレコ・・・?)聞いてて、やっぱり歌っていいよなって思いました。
『まちぼうけ』や『川』といった定番だけでなく、尾崎やMONGOL800といった曲のアレンジも実に合唱らしく仕上がってるし。個人的には尾崎の『僕が僕であるために』のアレンジは好きでした^^

とにかくキャスティングやギャグテイスト調の演出はB級映画なんですが、その分小難しくなくストレートな青春映画に仕上がって、グッとくるところも何箇所もありました。

DVDでみるには非常に手ごろな映画だと思いますのでぜひ^^