ポルトガルVSイラン

初戦アンゴラ相手に勝利を収めたものの不甲斐ない試合内容で大ブーイングを浴びたポルトガル。勢いをつける為には、この試合いい勝ち方をしたいところ。対するイランもここで負けると敗退が決まってしまいます。初戦でまったく動けなかったダエイを外す本気モード。

試合は開始から完全にポルトガルが支配。とにかく両サイドのフィーゴとC・ロナウド、中央のデコのドリブルにまったく対応できないイランデフェンス。1対1で勝負されるとことごとく抜かれてしまいます。さらにはそれをフォローする為に中盤の選手が下がってくる為、1トップのハシェミアンが完全に孤立。右サイドのマハダビキアも守備に忙殺されてまったく攻めの形をつくれません。
こうなるとポルトガルのやりたい放題。両サイドのポジションチェンジ、エリア外からのミドル、セットプレー、とにかくいろんなパターンで攻めまくり。正直ここまで力の差があるとは思わなかったですが、それでも点が決まらなかったりするのがサッカーの面白いところ。ボールキープ率70%に迫る一歩的な内容ながら無得点のまま後半へ。

後半立ち上がり、やっとイランにも攻めの気配が。マハダビキアやカリミを中心になんとかボールをつなぎ始めます。しかしかながら中盤の押し上げが乏しくセンタリングを上げられるず。そのうちにポルトガルDFが戻ってきてボールを奪取されてしまいます。また守備陣も相変わらずポルトガルの個人技とスピードに翻弄されつづけます。最後の最後でポルトガルの詰めの甘さに助けられるものの、ついに後半18分フィーゴのパスを受けたデコが中央からダイレクトミドルシュート、イランGKもまったく反応できずサイドネットに突き刺さります。
ついに失点を許してしまったイランも何度か決定的なチャンスを獲得するもシュートの正確性を欠いて追い打つく事ができません。逆にエリア内でファールを犯しPKを献上。C・ロナウドがきっちり決めて2-0。そのまま試合終了。ポルトガルが決勝トーナメント進出を決めるとともにイランの敗退が決定してしまいました。

この日のポルトガルはデコが今大会初出場、イランとの実力差もあったのですが初戦とはうってかわっての素晴らしい内容を披露。なにより難敵メキシコ戦を前に勝ち抜きを決定したのが大きかったですね~。